ジンの人気ショートカクテルのひとつで、レイモンドチャンドラーの『長いお別れ』という小説でも有名なカクテルです。
この小説の登場人物が言う「ギムレットにはまだ早すぎる」というセリフでお馴染み。
バーでもよく注文されるカクテルで、ジンとライムと砂糖の3種類のシンプルな材料なだけに、バーテンダーの技量が問われるカクテルでもあります。
どんなカクテルなのか、由来やカクテル言葉、カクテルレシピ、実際につくって飲んだ感想などを詳しく解説します。
目次
ギムレットとは
カクテル名 | ギムレット |
カクテルタイプ | ショートカクテル |
技法 | シェイク |
テイスト | 辛口 |
色 | 白 |
アルコール度数 | 約32度 |
材料 | ジン/ライムジュース/シュガーシロップ |
ギムレットの由来は?
ギムレット(Gimlet)は「錐(きり)」という意味で、由来は諸説あります。
有力説
- ギムレットはするどい強さが感じられるため、この名がつけられた。
- 瓶のライムジュースの栓を抜くのに錐(きり)を使ったから。
- 英国海軍のギムレット卿という人物にちなんだ
カクテル言葉:長いお別れ・遠い人を想う
レイモンドチャンドラーの小説『長いお別れ』にも出てくるカクテルで、この小説からカクテル言葉がつけられたのかもしれません。
しばらく会うことができないとき、会えなくなった大事な人を想いながら飲みたい一杯ですね。
ギムレットのレシピ
ギムレットをつくるときの材料の分量と、実際につくる手順を紹介します。
ギムレットの材料
材料
- ジン:50ml
- ライムジュース:12ml
- シュガーシロップ:3〜5ml
ギムレットのスタンダードレシピはこちらです。
ジン:3/4
ライムジュース:1/4
シュガーシロップ:1tsp
引用元:サントリー公式サイト
分量は人それぞれで、どんな味のギムレットにしたいかによって変わります。
今回は私の好みのレシピでつくります。
個人的にはジンのキリッとしたドライな感じが好きなので、ジンを多めに、甘味は少なめでつくるのが好きです。
ギムレットのつくり方:Youtube
実際につくったギムレット作成動画です。
ギムレットのつくり方:写真付き解説
写真付きで、つくり方の手順を解説します。
シェイクするだけの、とてもシンプルなカクテルです。
手順
- 全ての材料をシェイカーに注ぐ。
- シェイクしてカクテルグラスに注ぐ。
- 完成。
step
1材料を注ぐ
シェイカーにジンを50ml注ぎます。
ライムジュースを12ml程度注ぎます。
シュガーシロップを3~5ml注ぎます。(味見をして、ライムの酸味の状態によってシロップを少なくしたり多めにいれたりします)
step
2シェイクする
シェイカーに氷を入れてハードシェイクし、カクテルグラスに注ぎます。(最後にシェイクした後の小さめの氷をグラスに入れる方もいます。)
step
3完成
霧のような白色のカクテル、ギムレットの完成です。
ギムレットをレビュー
飲んだ感想
ジンのお酒の旨味と、ライムの酸味、シロップの甘みがしっかりと混ざり合い、とてもおいしいカクテルに仕上がりました。
飲み口は滑らかですが、しっかりとジンの味わいがあります。
アルコールは強めで、キリッとした大人の辛口ショートカクテルです!
ギムレットは、バーテンダーの多くが一度は極めようと練習に練習を重ねるカクテルでもあるので、色々なバーで飲み比べると楽しいと思います。
アルコール度数:約32度
アルコール度数
- プリマスジン 50ml:41度
- ライムジュース 12ml:0度
- シュガーシロップ 3〜5ml:0度
上記レシピの場合、下記計算式で、アルコール度数はおよそ32度となります。
(50ml×41度+12ml×0度+3ml×0度)÷65ml=31.53
アルコール度数は強いので、お酒が弱い方は飲みすぎないようにしましょう。
アルコール度数の計算方法を知りたい方はこちらの記事で紹介しています。
-
アルコール度数計算式!カクテルのアルコール度数は計算できるって知っていた?
続きを見る
こんな人におすすめ
ギムレットは、ジンベースの有名なバーでは定番のカクテルです。
ジンが主体のカクテルなので、ジンの味わいが好きな人におすすめ。
また、本格的なバーでもよく注文される定番のジンカクテルなので、お酒が強い方には飲んでもらいたい一杯です。
今回使用した銘柄
今回使用した銘柄を紹介します。
プリマスジン
プリマスジンは、イギリスのジンの蒸留所で最も古いといわれる「ブラックフライアーズ蒸留所」でつくられています。
有名なジンベースのカクテル「ドライマティーニ」「ギムレット」に最初に使われたジンともいわれるくらい、古くから人気の銘柄です。
-
【プリマスジン レビュー】200年以上の歴史がある英国海軍御用達のジン!
続きを見る