カクテルレシピによくでてくる「コアントロー」。
バーテンダーの間では定番中の定番とも言えるリキュールですが、初心者の方には「何となく使っている」「聞いたことはあるけど詳しくは知らない」という方も多いかもしれません。
この記事では、そんなコアントローの歴史や味わい、他のリキュールとの違い、そしておすすめのカクテル10選までをわかりやすく解説します。

目次
コアントローとは?

製品名 | コアントロー |
種類 | リキュール(ホワイトキュラソー) |
原材料 | スイートオレンジピール/ビターオレンジピール/水/砂糖 |
アルコール | 40度 |
容量 | 350ml/700ml |
原産国 | フランス |
メーカー | レミーコアントロー社 |
参考価格 | 約2,000円(350ml),約2,500円(700ml) |
公式HP | https://rcjkk.com/cointreau/ |
コアントローは、カクテルづくりにおいて“持っておいて間違いない”リキュールのひとつ。どのバーにも1本は置かれているといっても過言ではありません。
フランス発祥で、無色透明のオレンジリキュール。自然な甘さと柑橘の香り、ほんのりビターな余韻が魅力です。

コアントローの特徴・製法・歴史

コアントローはホワイトキュラソーという分類のリキュールで、「無色透明の甘いオレンジリキュール」に該当します。
製法のポイント
- ハイチ産ビターオレンジの果皮を蒸留
- ブラジル産スイートオレンジ果皮も加え、香りのバランスを調整
- 中性スピリッツと共に単式蒸留で2回蒸留
- アルコール度数80%の濃縮リキュールを、加水・加糖して完成
香料・着色料不使用。素材そのままの香りが魅力です。
歴史・背景

1849年、フランス・アンジェ市でコアントロー社は誕生。製菓職人だった兄弟が蒸留酒づくりを始め、オレンジリキュールに挑戦。
1875年、甘みを抑えたリキュールとして「トリプルセック(=3倍辛口)」とラベルに記載されたコアントローが登場。
のちに他社の模倣が増えたため、「コアントロー」の名で唯一無二の存在として販売され続け、世界中のバーで支持されるようになりました。
参考文献:リキュールブック 著:福西 英三
味と香り|実際にコアントローを飲んでみたレビュー

オレンジ由来のフルーティーな香味があり、そこに甘みが加わっていてとてもおいしい味わいです。
アルコール度数は40度と高いので、ストレートだとアルコール感が強く甘味も強く感じます。
ストレートで飲むというよりも、カクテルなどで楽しむのがおすすめ。
レビュー
- 香り:鮮やかでフレッシュなオレンジ。
- 味わい:最初は甘く、後からビターな余韻。アルコールの刺激は強め。
- ストレート:甘味とアルコール感がやや強め。
- おすすめの飲み方:カクテル or ロック/トニック割りなど
飲み方と相性のよい割材

コアントローはオレンジからつくられているので、柑橘系の割材と特に相性がいいです。
コアントローとトニックの組み合わせは人気でよく飲まれています。
- トニックウォーター:一番人気!爽やかさが引き立つ
- 炭酸水:甘さを抑えて飲みたい人向け
- オレンジジュース:柑橘感が増してジューシー
- グレープフルーツジュース:大人の味わいに
- 紅茶:ホットカクテルにも応用可能
コアントローを使用したおすすめカクテル10選
カクテル名 | 材料 | コメント |
---|---|---|
コアントローフィズ![]() >>レシピを詳しく見る | コアントロー/ライム/炭酸水 | 爽快なロングカクテル |
マルガリータ![]() >>レシピを詳しく見る | テキーラ/コアントロー/ライム | カクテルの王道。キリッと辛口 |
ホワイトレディ![]() >>レシピを詳しく見る | ジン/コアントロー/レモン | バーテンダーの登竜門カクテル |
コスモポリタン![]() >>レシピを詳しく見る | ウォッカ/コアントロー/クランベリー/ライム | 映画で有名。女性人気高い |
バラライカ![]() >>レシピを詳しく見る | ウォッカ/コアントロー/レモン | シャープで爽やか |
カミカゼ![]() >>レシピを詳しく見る | ウォッカ/コアントロー/ライム | シンプルでキレのある一杯 |
コアントローサワー![]() >>レシピを詳しく見る | コアントロー/オレンジ/レモン/卵白 | ふんわり柑橘系サワー |
タンピコ![]() >>レシピを詳しく見る | カンパリ/コアントロー/レモン/トニック | ビター&スイートな炭酸系 |
ロールスロイス![]() >>レシピを詳しく見る | ブランデー/コアントロー/オレンジ | 重厚で上品な味わい |
ビトゥイーンザシーツ![]() >>レシピを詳しく見る | ラム/ブランデー/コアントロー/レモン | 甘くて危険な一杯 |
よくある質問Q&A
Q.1 開封後は冷蔵庫に入れるべき?
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開封後は冷蔵庫に入れるべき?
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A. 基本は常温でOKですが、カクテルに使用するなら冷凍保存が使いやすいです。直射日光と高温は避けましょう。
Q.2 コアントローって甘いお酒ですか?
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コアントローって甘いお酒ですか?
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甘さはありますが、ただの甘いお酒ではありません。柑橘の香りとビター感があり、カクテルに使うとバランスが絶妙です。
Q.3 どんな味ですか?飲みやすいですか?
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どんな味ですか?飲みやすいですか?
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A. オレンジの皮の香りが立ち、甘味とビターが同居する味わい。ストレートは強めですが、カクテルにすれば飲みやすいです。
Q.4 お酒初心者でも楽しめますか?
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お酒初心者でも楽しめますか?
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はい。特に炭酸水やジュースで割るととても飲みやすくなります。まずは「コアントロー×トニック」から始めるのがおすすめ。
Q.5 オレンジジュースとどう違うんですか?
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オレンジジュースとどう違うんですか?
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香りの深さと、アルコール感が全く違います。ジュースが果汁メインなのに対し、コアントローは「オレンジの皮の蒸留酒」です。
Q.6 一番カンタンな飲み方は?
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一番カンタンな飲み方は?
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氷を入れたグラスにコアントローを30ml注ぎ、トニックウォーターで割るだけ。爽やかで初心者にも人気です。
どこで買える?おすすめの購入先
コアントローは、Amazonや楽天市場などの通販サイトをはじめ、成城石井やカルディなどの実店舗でも広く取り扱われています。
目的別のおすすめ購入方法
- はじめての方・お試し用に
>>350mlミニボトル(Amazon)
※冷蔵庫にも入れやすく、まず1杯作ってみたい方におすすめです。 - カクテル用にしっかり使いたい方
>>700mlスタンダードボトル(Amazon)
※コスパ良好。人気カクテルに多用されるので、すぐ使い切る方にも◎
- 店舗で買いたい方は…
成城石井・カルディ・酒専門店などで販売されていることが多いです。最近は一般的なスーパーやコンビニでもみかけます。
店舗によっては350mlサイズしかない場合もあるので、700mlを狙うなら通販が確実です。
コアントローを1本持っておけば、カクテルが変わる
コアントローは“香りを味わう”リキュール。
爽やかで甘すぎず、香料に頼らない自然な味わい。
初心者の方がまず選ぶ1本として、プロも納得する1本として——
「カクテルづくりの基礎」を支える、信頼のリキュールです。

参考文献
リキュールブック|福西英三著

カテゴリーごとに分類されたリキュールの特徴や歴史について勉強するときに重宝します。