今回は、ラムベースで大人気のカクテルのひとつであるダイキリをつくります。
材料はシンプルで、ラム・ライムジュース・シュガーシロップを使います。
お酒+酸味+甘みのバランスが重要で、バーテンダーの方が最初に練習するカクテルとしても選ばれています。
目次
ダイキリとは
カクテル名 | ダイキリ |
カクテルタイプ | ショートカクテル |
技法 | シェイク |
テイスト | 中甘辛口 |
色 | 白色 |
アルコール度数 | 約28度 |
材料 | ラム/ライムジュース/シュガーシロップ |
ダイキリの由来は?
19世紀後半、キューバの鉱山で働くアメリカ人技師「ジェニングス・コックス」氏が名づけました。
坑夫(こうふ)たちが暑さをしのぐために特産のラムにライムをしぼり、砂糖を加えて飲んだのが始まりだと言われています。
その働いていた鉱山の名前が「ダイキリ鉱山」だったことからきているとか。
当時キューバはスペインから独立してまだ間もなく、ダイキリ鉱山にもアメリカ人が多く派遣されていたそうで、彼らはひんぱんにサンチャゴ市に出てダイキリを楽しんでいたという話があります。
豆知識
日本ではライムの代わりにレモンを使ってダイキリをつくるバーもあります。
1970年代~80年代にかけて、オイルショックや円高によってライムの輸入量が減り、高騰。
そのためライムの代わりにレモンが使われ、それが名残りとなって、いまもレモンでダイキリがつくられることがあります。
ヘミングウェイも愛したカクテル
ハバナの旧市街にあるレストランバー「ラ・フロリディータ」でつくられるダイキリがとても有名です。
1940年代に文豪ヘミングウェイもこの店に通い、「わがダイキリはフロリディータにて、わがモヒートはボデギータにて」という言葉を残しています。
ヘミングウェイは通常のダイキリではなく、パパダイキリという特製のフローズンタイプのダイキリをいつも12杯は飲んでいたとか。
カクテル言葉:希望
ダイキリのカクテル言葉は「希望」。
明日に希望をもって鉱山で働いていた労働者をイメージしてつけられたのかもしれません。
嫌なことがあった日や、仕事終わりなどに飲みたいカクテルですね。
ダイキリのレシピ
ダイキリの材料と分量、つくり方を紹介します。
ダイキリの材料
材料
- ラム:45ml
- ライムジュース:15ml
- シュガーシロップ:5ml
(※ライムジュースがなければレモンジュースを使っても可。)
このレシピは一般的なスタンダードレシピです。
お好みでラムの分量やライム、シロップの量を調整してもいいですね。
ダイキリのつくり方:動画
ダイキリ作成動画をYoutubeにアップしました。
動画はまだまだ少ないですが、これから投稿していこうと思っているので、チャンネル登録していただけるとうれしいです。
ダイキリをレビュー
ダイキリを飲んだ感想
すっきりとした飲み口で、甘みと酸味のバランスが絶妙でおいしいカクテルに仕上がりました。
アルコール度数は強いですが飲みやすいので、お酒が好きな方、ラムが好きな方にはたまらないと思います。
男性だけでなく女性にも人気のカクテル。
世界中でも大人気カクテルなので、一度は飲んでほしい一杯です。
アルコール度数:約28度
アルコール度数
- バカルディ スペリオール 45ml:40度
- ライムジュース 15ml:0度
- シュガーシロップ 5ml:0度
上記レシピの場合、下記計算式で、アルコール度数はおよそ28度となります。
(45ml×40度+15ml×0度+5ml×0度)÷65ml=27.69....
アルコール度数は約28度とかなり強いカクテルです!
アルコール度数の計算方法を知りたい方はこちらの記事で紹介しています。
-
アルコール度数計算式!カクテルのアルコール度数は計算できるって知っていた?
続きを見る
ダイキリのバリエーション
ダイキリには、少しレシピをアレンジしてつくられることがあり、その中でも有名なものを3つ紹介します。
フローズンダイキリ
クラッシュアイスでつくるフローズンスタイルのダイキリです。
有名なアメリカ人作家「アーネスト・ヘミングウェイ」の小説:『海流の中の島々』にも登場します。
ヘミングウェイ氏はプライベートでもよくフローズンダイキリを飲んでおり、そのレシピはホワイトラムをダブルにし、グレープフルーツジュースを加えて砂糖入れずにマラスキーノリキュールを入れるというものでした。
このスタイルのダイキリをパパダイキリとも言います。
パパダイキリのレシピ
- ラム90ml
- ライムジュース2個
- グレープフルーツジュース半分
- マラスキーノリキュール6drop
バカルディカクテル(ピンクダイキリ)
ダイキリで使用するシュガーシロップの代わりに、グレナデンシロップでつくるカクテルがバカルディカクテルといい、別名ピンクダイキリともいいます。
この2つの呼び名には明確に違いがあり、バカルディ社のラムでつくるとバカルディカクテル。
バカルディ以外のラムでつくるとピンクダイキリといいます。
これはアメリカの裁判で争われ、バカルディカクテルをバカルディ以外のラムでつくったニューヨークのバーに客が訴訟をおこし、バカルディカクテルはバカルディのラムを使うと決められたらしいです。
バカルディのレシピ
- バカルディ スペリオールラム 45ml
- ライムジュース15ml
- グレナデンシロップ5ml
バナナダイキリ
映画「ゴッドファーザーPart2」で登場したカクテル。
その名の通り、バナナが加えられたフローズンスタイルのダイキリで、バナナ好きにはたまらない一杯。
バナナダイキリのレシピ
- ラム 30ml
- ホワイトキュラソー15ml
- レモンジュース10ml
- シュガーシロップ10ml
- バナナ1/2個
ダイキリの兄弟カクテル
ベースは違いますが、それ以外の材料が同じカクテルを兄弟カクテル(姉妹カクテル)といいます。
今回はラムベースのダイキリを紹介しましたが、ベースを変えるとどんなカクテルになるのかを紹介します。
使用した銘柄
今回使用した銘柄を紹介します。
ラム:バカルディ スペリオール
ラムといえばこれ!
世界中で大人気のラムで、プエルトリコとい国のホワイトラムです。
世界中のバーテンダーが愛用している、カクテルベース向けの定番ラムです。