マリブ解説

ココナッツ風味の人気リキュール【マリブ】徹底解説

居酒屋やダイニングバーでもたまに見かけるこのお酒。

白いボトルに南国の島のラベルが印象的で、見たことがある人も多いのではないでしょうか?

ココナッツ風味のこのリキュールは、トロピカルカクテルによく使用され、独特の甘みがあります。

このマリブというお酒について、どんなお酒なのか?製法やカクテルレシピなど、詳しく解説していきます。

 

マリブとは

ココヤシの実

ココナッツ風味をもったエキゾティックなリキュールです。

カリブ海のラムがベースで、甘みが強いがしつこすぎないのが特徴で、アメリカやヨーロッパのみならず、日本の若者にも人気があります。

アメリカの西海岸サンタモニカの西に位置する、サーフィンで有名な町「マリブシティー」にちなんでネーミングされました。

 

マリブの製法

カリブ海に浮かぶバルバトス島産のライトラムがベースです。

そのラムに、カリブ海産のココヤシの果肉をフレーク状にして浸漬・蒸留して原液が造られます。

その原液に

  • ホワイトラム
  • シロップ

を配合して、無色透明の状態で製品化したのがこの「マリブ」というリキュールです。

 

マリブの味わい

ココヤシの実から造られていることもあり、ココナッツがもつ独特の甘みを感じます。

度数は21度と割と高めですが、アルコールの嫌な感じはなく、非常に飲みやすいリキュールです。

 

マリブの起源

1980年代にイギリスの子会社で発売され、瞬く間に人気となったこのリキュールは、綿密な開発戦略を立てたうえで開発されました。

  1. コンセプト
  2. ターゲット

この3つにわけて、開発ストーリーを見ていきます。

 

開発戦略①コンセプト:エキゾティック(非日常性)

イギリスの製造元で、時代の流れに沿って、人々のライフスタイルが変わってきているため、その生活にフィットする商品をつくる必要がある。

というコンセプトが確立され、その商品実現化のキーワードとして「エキゾティック(非日常性)」が浮かび上がります。

そのキーワードに沿った素材として選ばれたのが「ココナッツ」

スタイリッシュでエキサイティング、しかも気分をリラックスさせる味

という理由。

 

開発戦略②ターゲット選定

次に、新商品のターゲットは、欧米・オーストラリアの25歳までの若者層をコア・ターゲットに設定。

35歳までの外で働くシングルウーマンをサブ・ターゲットとして設定。

これらの人々は、新しいライフスタイルの実践者だからという理由。

こうした層は、バカルディ・ラムやスミノフ・ウォッカを使ったカクテルの愛飲家層でもあります。

新商品は、そうした既成のスピリッツやカクテルのシェアに食い込むものである必要があると考えられました。

 

開発戦略③味

25歳以下の人々の冷蔵庫に入っているものは何か?

オレンジジュース、コーラ・セブンアップなど。

25歳以上の人々が好む割材は?

トニック、炭酸水など。

35歳以上の成人層に飲まれるのは?

オンザロック

寒い国のスキーリゾート地で飲まれるのは?

ホットコーヒー

「マリブ」は、これらの条件に合う味を研究し、開発されました

こうして発売されたマリブは、新しい味に敏感な欧米や日本の若者たちに受け入れられ、何か一つの材料をミックスするだけでも楽しめる酒として、たちまち普及して現在に至っています。

 

マリブの飲み方

マリブは上述したように、オンザロックでも、何か一つの材料と混ぜるだけでも楽しめるお酒です。

日本人の味覚には、オンザロックよりも、割材と割って飲む方があっているでしょう。

マリブにおススメの割材

  • コーラ
  • ミルク
  • パイン
  • オレンジジュース

その他、リンゴジュースや炭酸水でも、十分に美味しく飲めるお酒です。

一番人気なのはマリブ+コーラでつくるマリブコークです。

そこにライムを一切れ搾り入れると、より爽やかな味わいになります。

 

マリブのカクテルレシピ

トロピカル系のカクテルが多く、シンプルなレシピがほとんどです。

フルーツとの相性がいいため、ベリー系や柑橘系など応用が利くため、色々試せます。

マリブカクテル①マリブピニャコラーダ

完成したカクテル、マリブピニャコラーダの画像。

材料

  • マリブ45ml
  • 牛乳45ml
  • パインジュース45ml

作り方

全ての材料をシェイクして、クラッシュアイスを詰めた大型グラスに注ぐ。

好みでパインやチェリーなどを飾る。

カリブ海生まれの人気カクテル「ピニャコラーダ」の、ラム・ココナッツミルクをマリブと牛乳に置き換えたものです。

ラムとココナッツミルクがなくても、これでつくることができます。

甘いミルク系のカクテルが好きならおススメの一杯です。

 

マリブカクテル②イタリアンサーファー

完成したカクテル、イタリアンサーファーの画像。

材料

  • マリブ30ml
  • アマレット30ml
  • パインジュース適量

作り方

全ての材料を氷の入ったロングタンブラーに注ぎ、ステア。

ココナッツと杏仁豆腐のような風味が合わさった甘口カクテルです。

そこにパイナップルジュースが加わり、トロピカル系の女性好みのフルーティーなカクテルに仕上がります。

 

マリブカクテル③マリブサーフ

完成したカクテル、マリブサーフの画像。

材料

  • マリブ30ml
  • ブルーキュラソー10ml
  • トニックウォーター適量

作り方

マリブが提案する夏のサーファーカクテルです。

 

マリブカクテル④マリブモヒート

完成したカクテル、マリブモヒートの画像。

材料

  • マリブ30ml
  • ライム10ml(あれば)
  • ミント10枚程度
  • 砂糖1tsp
  • 炭酸水適量

作り方

  1. マリブ、炭酸水以外をグラスに入れ、ペストルで叩いてミントの香りを出す。
  2. マリブを注ぎ、クラッシュアイスをグラスいっぱいに加え、炭酸水を注ぐ。
  3. ステアしてストローを挿す。

 

マリブカクテル⑤マリブクランサワー

完成したマリブクランサワーの画像。

材料

  • マリブ50ml
  • クランベリージュース40ml
  • レモンジュース30ml
  • シロップ20ml
  • 卵白

作り方

  1. 全ての材料を氷を入れずに一度シェイクし、その後氷を入れて再度シェイク。
  2. 氷を入れたロックグラスに注ぐ。

 

最後に

マリブは、20代から40代くらいの甘めのお酒が好きな人に人気です。

コーラやミルク、パイナップルジュースなどと混ぜるだけで美味しいカクテルができるので、

あまりカクテルをつくったことない方は、一本持っておいて損はないと思います。

-お酒

Translate »