今回は、ラムベースで大人気のカクテルのひとつであるダイキリをつくります。
材料はシンプルで、ラム・ライムジュース・シュガーシロップを使います。
お酒+酸味+甘みのバランスが重要で、バーテンダーの方が最初に練習するカクテルとしても選ばれています。
ダイキリについて
由来
19世紀後半、キューバの鉱山で働くアメリカ人技師「ジェニングス・コックス」氏が名づけました。
坑夫たちが暑さをしのぐため、特産のラムにライムをしぼり、砂糖を加えて飲んだのが始まりだと言われています。その働いていた鉱山の名前が「ダイキリ鉱山」だったことからきています。
当時キューバは、スペインから独立してまだ間もなく、ダイキリ鉱山にもアメリカ人が多く派遣されていたそうで、彼らは頻繁にサンチャゴ市に出てダイキリを楽しんでいたそう。
日本ではライムの代わりにレモンを使ってダイキリをつくる店もある。
1970年代~80年代にかけて、オイルショックや円高によってライムの輸入量が減り、高騰しました。
そのためライムの代わりにレモンが使われ、それが名残となりいまもレモンでダイキリがつくられることがあります。
ダイキリが有名な町
ハバナの旧市街にあるレストランバー「ラ・フロリディータ」が有名です。
1940年代に文豪ヘミングウェイもこの店に通い、「わがダイキリはフロリディータにて、わがモヒートはボデギータにて」という言葉を残しています。
ダイキリのレシピ
材料
- ホワイトラム45ml
- ライムジュース15ml
- シュガーシロップ1tsp
(※ライムジュースがなければレモンジュースを使ってもいいです。)
ダイキリのつくり方
1.材料を注ぐ。
シェイカーにラム45ml注ぎます。
ライムジュース15ml注ぎます。
シュガーシロップ1tsp注ぎます。
(味見して甘みを調整しましょう。)
2.シェイク。
シェイカーに氷を入れてシェイクし、カクテルグラスに注ぎます。
3.完成。
ダイキリを飲んだ感想
すっきりとした飲み口で、甘みと酸味のバランスが絶妙でおいしいカクテルに仕上がりました。
アルコール度数は強いですが飲みやすいので、お酒が好きな方、ラム好きな方にはたまらないと思います。
世界中でも人気のカクテルのひとつなので、一度は飲んでほしい一杯です。
アルコール度数:約30度
ダイキリのバリエーション
ダイキリには、少しレシピをアレンジしてつくられることがあり、その中でも有名なものを3つ紹介します。
フローズンダイキリ
クラッシュアイスでつくるフローズンスタイルのダイキリです。
有名なアメリカ人作家「アーネスト・ヘミングウェイ」の小説:『海流の中の島々』にも登場します。
ヘミングウェイ氏はプライベートでもよくフローズンダイキリを飲んでおり、そのレシピはホワイトラムをダブルにし、グレープフルーツジュースを加えてクラッシュアイスを浮かべるとうものでした。
このスタイルのダイキリをパパダイキリとも言います。
ピンクダイキリ(バカルディ)
ダイキリで使用するシュガーシロップの代わりにグレナデンシロップでつくるカクテルがピンクダイキリです。
その中でも、バカルディ社のラムを使ってつくるものを「バカルディ」といいます。このこだわりは、裁判で争われたほど厳格に決められています。
バナナダイキリ
映画「ゴッドファーザー」で登場しました。
その名の通り、バナナが加えられたダイキリで、バナナ好きにはたまらない一杯でしょう。
ダイキリに似ているカクテル
ラムをジンに変える→ギムレット
ラムをウォッカに変える→スレッジハンマー(ウォッカギムレット)