プロのバーテンダーも使っている、美味しいカクテルをつくるためのテクニックを6つ紹介します。
- 家で美味しいカクテルをつくりたい
- 上手にカクテルをつくれない
という方は、簡単なので参考にしてみてください。
美味しいカクテルとは?
人それぞれ好みが違うので、一概に美味しいカクテルはこれだ!という正解はありません。
でも、味が薄い・ちゃんと混ざっていない・変な雑味があるカクテルはあまり美味しいとは言えないですよね。
そのようなカクテルをつくらないために、プロのバーテンダーが意識していることがあります。
今回紹介する「プロも実践しているテクニック」で、劇的にカクテルの味が美味しくなります。
美味しいカクテルづくりのテクニック
プロも実践しているテクニックはこちらです。
- 材料をあらかじめ冷やしておく
- 透明な氷を使う
- 炭酸飲料を注ぐ前にステアする
- 割材はなるべく氷に当てないように注ぐ
- ビルドは軽く
- グラスにこだわる
それでは、一つずつ解説していきます。
1.材料をあらかじめ冷やしておく
カクテルに使うは材料、基本的に冷やしておきます。
ジンやウォッカ、ラム、テキーラなどのスピリッツはできれば冷凍庫で保管しておくのがおすすめです。
冷凍庫に入らなければ、冷蔵庫で冷やしましょう。
炭酸水、トニックウォーターなどの割材も同様に、冷えたものを使います。
ポイント
カクテルをつくるときは基本氷を使いますが、材料の温度が高いとそれだけ氷が溶けやすく、味が薄くなります。
味が薄まらないように、できるだけ冷えた材料でカクテルをつくるのがポイントです。
もっと詳しく
およそ40度以上のアルコール度数が高いお酒は、冷凍庫で保管してもお酒は凍りません。
焼酎などの25度程度のお酒はシャーベット状になります。
(※炭酸水やトニックウォーターなどのお酒を含まないものは凍ってしまうので、冷凍庫では絶対に冷やさないようにしましょう)
2.透明な氷を使う
カクテルに使う氷は、家の製氷機でつくるものではなく透明な氷を使うとより美味しくなります。
製氷機でつくられた氷は不純物がまざっているため、白く濁っており雑味があります。
この不純物がカクテルの味をじゃましてしまうため、製氷機の氷よりも透明な氷がおすすめです。
コンビニやスーパーでも売っていますが、家でも簡単に透明な氷はつくれます。
詳しいつくり方はこちらの記事で紹介しています。
3.炭酸飲料を注ぐ前にステアをする
カクテルをつくるときの基本技術「ステア」をうまく活用します。
ステアについてよくわからないという方に簡単に説明します。
ステア:材料をまぜて冷やす技術
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
>>カクテルの作り方【ステアのやり方】ステアの手順・ポイントなど総まとめ
例えばハイボールをつくるとき、グラスに氷を入れてウィスキーを注いで炭酸水を注ぎますよね。
炭酸水を注ぐ前にしてほしいのが「ステア」です。
グラスに氷を入れて、ウィスキーを注いだ後に「ステア」してウィスキーをまぜ冷やしていきます。
ポイント
炭酸水の炭酸は、温度差にとても弱いです。
ウィスキーが常温で炭酸水が冷蔵の場合、温度差によってせっかくの炭酸が抜けてしまい、あまりシュワシュワ感のないハイボールができます。
ウィスキーをステアして冷えた状態にし、その後に冷えた炭酸水を注ぐのがポイントです。
4.割材はなるべく氷に当てないように注ぐ
ハイボールやジントニックなどをつくるとき、グラスに氷を入れてお酒を注ぎ、ステアした後に炭酸水やトニックウォーターなどの割材を注ぎます。
(割材・・・お酒を割って飲むための炭酸水やジュースなどの材料のこと)
炭酸水などの割材を注ぐときは、なるべく氷に当たらないようにお酒めがけて注ぎます。
そうすると、対流で自然にお酒と割材が混ざりあいます。
ポイント
割材を注ぐときに氷にあたると、氷がクッションとなるためお酒と割材がうまく混ざりません。
グラスに氷を入れるとき、なるべくスキマができるように組み立てるのがポイントです。
それが難しい場合、おはしやバースプーンをさして無理やりスキマをつくり、スキマめがけて割材を注ぐと上手くいきます。
5.ビルドは軽く
カクテルづくりの基本技術「ビルド」をうまく活用することでより美味しいカクテルがつくれます。
ビルド:材料をまぜる技術
ビルドについて詳しくはこちらの記事で紹介しています。
>>カクテルの作り方【ビルドのやり方】ビルドの手順・ポイント総まとめ
ビルドの仕方もハイボールを例にして説明します。
ハイボールをつくるときはグラスに氷を入れてウィスキーを注ぎ、ステアをした後に炭酸水を注ぎますね。
その後、ウィスキーと炭酸をまぜることを「ビルド」といいます。
ビルドするときは、炭酸が抜けないように軽く氷を下から持ち上げるように1,2回上下されるだけで大丈夫です。
ポイント
割材を氷に当てないように、直接お酒めがけて注げていたら、その時点でお酒と割材はほとんどまざっている状態です。
仕上げに軽くまぜる感覚で氷を下から持ち上げるようにして1,2回上下させるのがポイントです。
まぜすぎると炭酸が抜けて気の抜けたカクテルになってしまいます...
ステアとビルドの違いがわからない方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
カクテルの作り方【ビルドとは?】ステアとの違い・ポイントを徹底解説
6.グラスにこだわる
テクニックというわけではありませんが、グラスにこだわるとカクテルがより美味しくなります。
美味しいカクテルにこだわるなら、1つは持っておきたいのがうすはりグラスです。
グラスの厚みで口当たりが変わり、飲み口や味わいが違ってきます。
特にハイボールやジントニックなどの炭酸を使う爽快カクテルは、口が薄いグラスで飲むとよりさわやかに感じるのでおすすめです。
うすはりグラスといえば、松徳硝子が有名。
まとめ
以上、美味しいカクテルをつくるテクニックを紹介しました。
誰でも簡単にまねできるので、知らなかったという方は一度やってみてはいかがでしょうか。
チェックリスト
- 材料をあらかじめ冷やしておく
- 透明な氷を使う
- 炭酸飲料を注ぐ前にステアする
- 割材はなるべく氷に当てないように注ぐ
- ビルドは軽く
- グラスにこだわる
ジンやウォッカなどの材料を冷やすときにこまるのが、冷凍庫や冷蔵庫のスペースですよね。
ボトルが大きいので入れるスペースがないという方も多いと思います。
そんなときは、小さめの瓶にお酒を移して保存するのがおすすめ。
360ml程度であれば、缶ビール約1本分なのでじゃまにもならないです。