終売になり、また新たにリニューアルするという話題の「竹鶴ピュアモルト」。
ニッカウヰスキーの主力製品で、現在は高値で取引されています。
そんな竹鶴について、そもそもピュアモルトとは何か?どんなウィスキーなのか?
解説したいと思います。
竹鶴ピュアモルトを解説
「モルトの深いコクと味わい」「やわらかな飲みやすさ」
この2つの魅力を併せ持っているのが竹鶴です。
ピュアモルトとはどういう意味?
ピュアモルトとは・・・モルト100%のウィスキーのことです。
シングルモルトと違うのは、複数の蒸留所のモルトをブレンドしているところです。
スコットランドではブレンデッドモルトともいいます。
通常ブレンデッドウィスキーというと、複数の蒸留所のモルトウィスキー+グレーンウィスキーのブレンド。
対してピュアモルト(=ブレンデッドモルト)は複数の蒸留所のモルトウィスキーのブレンド。
これが、ピュアモルトとブレンデッドウィスキーの違いで、竹鶴はブレンデッドなのですが、ブレンデッドウィスキーとはまた異なるということです。
シングルモルトとブレンデッド、両方の魅力をもつのがピュアモルト。
竹鶴=余市+宮城峡
竹鶴ピュアモルトは、ニッカが誇る上質なモルトウィスキーをブレンドしています。
代表的なモルト原酒
北海道:余市蒸留所 → 余市モルト
仙台:宮城峡蒸留所 → 宮城峡モルト
この2種類です。
”力強い個性をもつ余市”と、”やわらかく華やか”な特徴の宮城峡を、ブレンダーの技でおいしく飲みやすく仕上げられています。
竹鶴ラインナップ
竹鶴は、ピュアモルト・17年・21年・25年があります。
公式HPにはこの4種のみですが、実は12年ものも存在していました。
希少価値が高いため、17年よりも高額で取引されています。
竹鶴なぜ人気?
竹鶴は今でこそかなり人気で、高額取引されていますが、発売当時はそこまで高級な感じではありませんでした。
では、なぜここまで注目を集めているのか、考察してみました。
人気の理由①ドラマ「マッサン」
2014年9月~NHK連続テレビ小説ドラマが放送。
玉山鉄二演じる亀山政春が主人公で、このモデルとなったのが、竹鶴政孝。
このドラマが大人気となり、ニッカウヰスキーの国内需要が急上昇。
それまでサントリーが国内シェアの6~7割を占めていましたが、大きくシェアが動いたそうです。
人気の理由②数々の賞を受賞
世界最高峰にも輝いた実績があり、国際的な品評会で高い評価を得ています。
2006年に竹鶴21年がISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で金賞受賞。
翌年2007年にはWWA(ワールド・ウィスキー・アワード)を受賞。
それから2019年までに数えきれない賞を獲得しています。
ニッカの高いブレンド技術と、品質が国際的にも認められています。
※ISCとは
イギリスの酒類専門誌「ドリンクス・インターナショナル」が主催する国際的な酒の品評会。
審査はブラインドテイスティングによって実施されます。
※WWAとは
イギリスのウィスキー専門誌「ウィスキーマガジン」主催の国際的ウィスキーコンテスト。
審査は各国のウィスキー専門家のブラインドテイスティングにより実施。
世界各国からエントリーされたウィスキーは、厳格な審査を経てロンドンでの最終審査にかけられ、部門ごとに一品ずつ世界最高賞が認定されます。
人気の理由③竹鶴原酒不足で終売
竹鶴に限らず、ウィスキー全体でも言えることですが、需要が高まりすぎて供給が追いつかず、終売のニュースが。
在庫がなく、入手困難となることで、希少価値が高まりさらに注目されます。
竹鶴の年代物は、もともとの値段の7倍以上の価値となり、バーや酒屋さんでも見かけなくなりました。
バーや酒屋で安く飲める機会があれば、是非飲んでおきたいですね。
最後に
竹鶴について解説していきました。
ピュアモルトとは、モルト100%のブレンデッドモルトのことで、余市と宮城峡のモルト原酒がブレンドされています。
そのため、力強さとやわらかさをあわせもつ味わいになっています。
竹鶴は終売となり、また新たにリニューアルするそうなので、手に入れたら飲み比べたいですね。
終売の情報はこちらでも紹介しています。
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