ウィスキーを使ったスタンダードカクテル「マンハッタン」をつくりました。
ウィスキーのカクテルでは人気のカクテルのひとつで、「カクテルの女王」とも呼ばれています。
どんなカクテルなのか、由来やカクテル言葉、つくり方などを解説します。
私も個人的に好きなカクテルのひとつです!
目次
マンハッタンとは
カクテル名 | マンハッタン |
カクテルタイプ | ショートカクテル |
技法 | シェイク |
テイスト | 中甘口 |
色 | 紅褐色 |
アルコール度数 | 約36度 |
材料 | ライorバーボンウィスキー/スイートベルモット/アンゴスチュラビターズ |
マンハッタンの由来は?
マンハッタンは1876年、第19代アメリカ大統領の候補者支援パーティーで考案された説が有力です。
ニューヨークの銀行家の令嬢「ジェニー・ジェローム」(ウィンストンチャーチル元英首相の母)が考案したといわており、パーティー会場がニューヨークのマンハッタン・クラブという名前でした。
ジェニー・ジェロームが考案したこのカクテルをパーティの参加者にふるまったところ反響がよく、そこで会場の名前をとって「マンハッタン」と名づけられたとか。
マンハッタンはマリリン・モンローが世界中に広めた
1959年公開の映画『お熱いのがお好き』の主演「マリリン・モンロー」が、作中でマンハッタンを飲んでいたことから世界中により広がったといわれています。
マリリン・モンローは、世界的な有名ハリウッド女優で永遠のマドンナ。
その彼女が映画でセクシーにマンハッタンを飲んでいたら、自分も飲んでみたいとおもってしまいますね。
カクテル言葉は「切ない恋心」
マンハッタンのカクテル言葉は「切ない恋心」です。
カクテルの女王と呼ばれるだけあって、女性の心情をあらわしたようなとてもロマンティックなカクテル言葉ですね。
バーで女性が一人でこのカクテルを飲んでいたら惹かる男性も多いのでは。
マンハッタンのレシピ
マンハッタンの材料
材料
- ライウィスキーorバーボンウィスキー:45ml
- スイートベルモット:15ml
- アンゴスチュラビターズ:1dash
- マラスキーノチェリー:1個
マンハッタンはウィスキーベースのカクテルですが、ウィスキーはもともとライウィスキーが使用されていました。
いまではバーボンウィスキーやカナディアンウィスキーでつくられることも多いです。
今回は上記のレシピでつくりますが、レシピや分量はバーテンダーによってさまざま。
「ウィスキー40ml、スイートベルモット20ml、アンゴスチュラビターズ1dash」でつくられたり、仕上げにレモンピールをする。
バーボンとカナディアンウィスキーをブレンドしてつくるなど、バリエーションが豊富でそれがこのカクテルのおもしろいところでもあります。
つくる人によってレシピが違うので、色々なバーで好きなマンハッタンを探したり、自分でアレンジして楽しむのもいいですね!
マンハッタンのつくり方:動画付き
XYZ作成動画をYoutubeにアップしました。
動画はまだまだ少ないですが、これから投稿していこうと思っているので、チャンネル登録していただけるとうれしいです。
氷を入れたミキシンググラスに順番に材料を注ぐつくり方が一般的ですが、プレミックスという、あらかじめ材料をまぜてつくる方法もあります。
ステアでつくるカクテルですが、ステアしすぎると味がうすくなるので、おいしくつくるのが難しく「バーテンダー泣かせ」のカクテルともいわれています。
手順
- マラスキーノチェリー1個をグラスに入れて用意。
- 全ての材料をミキシンググラスに注ぐ。
- ステアしてカクテルグラスに注ぐ。
マンハッタンをレビュー
マンハッタンを実際に飲んだ感想と、アルコール度数を紹介します。
マンハッタンを飲んだ感想
ウィスキーのパンチにスイートベルモットの甘苦い味わい、アンゴスチュラビターズの苦味のアクセントがきいて、芳醇で飲みごたえのあるおいしいカクテルに仕上がりました。
ウィスキーが入っているのでアルコール度数は強めですが、上品な味わいです。
今回はライウィスキーでつくったため、ドライめなマンハッタンになりましたが、甘口が好きな方はライウィスキーよりもバーボンウィスキーでつくるのがおすすめです。
ウィスキーとスイートベルモットの銘柄によって味が全然変わるのでお好みの銘柄でつくってみましょう。
どのスイートベルモットを選べばいいかわからない方は、4種類の銘柄を比較した記事を書いています。
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【スイートベルモット4種飲み比べ】特徴・おすすめ銘柄・飲み方を徹底解説!
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アルコール度数:約36度
アルコール度数
- オールド オーバーホルト 45ml:43度
- チンザノ ロッソ 15ml:15度
- アンゴスチュラビターズ 1dash:44度
上記レシピの場合、下記計算式で、アルコール度数はおよそ36度となります。
(45ml×43度+15ml×15度+1ml×44度)÷61ml=36.13...
アルコール度数が36度とかなり強いカクテルです!
アルコール度数の計算方法を知りたい方はこちらの記事で紹介しています。
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アルコール度数計算式!カクテルのアルコール度数は計算できるって知っていた?
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マンハッタンのバリエーションカクテル
マンハッタンのベースはライもしくはバーボンウィスキーですが、使用する材料を少し変えてつくるとカクテル名が変わります。
バリエーションがいくつかあるので紹介します。
- ベースをスコッチウィスキーに変える→ロブロイ
- ベースをブランデーに変える→キャロル
- ベースをラムに変える→リトルプリンセス
- ベースをサザンカンフォートに変える→カンフォートマンハッタン
- ベースはそのままでベルモットをドライベルモットに、マラスキーノチェリーをオリーブに変える→ドライマンハッタン
- ベースはそのままでマラスキーノチェリーをパセリに変える→セントラルパーク
使用した銘柄
今回使用した銘柄を紹介します。
ライウィスキー:オールド オーバーホルト
ウィスキーといえば、スコッチウィスキーやバーボンウィスキーが一般的ですが、近年ライウィスキーが人気になりつつあります。
ライウィスキーとはライ麦が主な原料となっており、甘さよりもスパイシーさが強めの味わいが特徴です。
色々な銘柄がありますが、オールド オーバーホルトは、本格的なバーでもよくつかわれる本格的なライウィスキーです。
スイートベルモット:チンザノ ロッソ
ベルモットの定番銘柄「チンザノ」社のスイートベルモットで、「ロッソ」という種類を使いました。
スイートベルモットは白ワインとスパイス・ハーブ、カラメルでつくられるお酒で、アルコール度数は15度前後になります。
スイートベルモットは種類がいくつかあるので、どれを選べばいいかわからない方は、4種類の銘柄を比較した記事も書いているので参考にしていただけたらと思います。
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【スイートベルモット4種飲み比べ】特徴・おすすめ銘柄・飲み方を徹底解説!
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ビターズ:アンゴスチュラビターズ
アンゴスチュラビターズは苦味が特徴的なお酒で、ラム酒がベースに数種類の植物性香料をまぜてつくられています。
アンゴスチュラビターズは色々なカクテルにつかわれるため、カクテルをつくるなら1本は持っておきたいお酒です。
容量200mlで約2,000円くらいしますが、ひとつのカクテルに1振り2振りくらいしか使わないので重宝します。
マラスキーノチェリー:明治屋
マラスキーノチェリーはさくらんぼに砂糖や酸味料、香料などをあわせた甘い味わいが特徴的です。
カクテルの飾りとしてよく使われ、明治屋の瓶入りのものが一般的。