オレンジからつくられたリキュール、オレンジキュラソーの銘柄はたくさんありますが、その中でも有名で人気なのがこのグランマルニエです。
カクテルだけじゃなく、お菓子作りや料理にも使用されることのあるお酒です。今回はこのリキュールがどんなお酒なのか、歴史や原料、カクテルのレシピなどを紹介していきます。
目次
グランマルニエの歴史
グランマルニエの製造元マルニエ・ラポストル社は、1827年にパリ西方の静かな村、ノーフル・ル・シャトーで、ジャン・バティスト・ラポストールが蒸留業をするようになったのが始まりです。
ラポストールの息子であるユージェーヌは、1870年代にコニャック地方を訪れ、コニャック蒸留所を買収して製品をパリに広めました。
その後、ユージェーヌの娘がルイ・アレクサンドル・マルニエと結婚し、事業を受け継ぎます。
マルニエは、コニャックにオレンジの香りを溶かし込んだ新製品グランマルニエを開発し、1880年に発売しました。
グランマルニエの原料・製法
原料にはカリブ海のハイチ島産のビターオレンジの緑色の残った皮を使用しています。
これをノーフル・ル・シャトーの工場で内側の白い内皮を削り取り、薄い外皮だけにします。
これをコニャック地方ブール・シャラント村にある自社コニャック蒸留所シャトー・ド・ブールから送られてきた無色透明でアルコール度数約70度のブランデー新酒に3週間漬け込んだ後、単式蒸留機で蒸留する。
こうして得たオレンジスピリッツに、シャトー・ド・ブール蒸留所で3年から6年にわたって熟成されたグランド・シャンパーニュ地区産や他の地区産のコニャックをブレンドします。
そこにシロップや秘伝のエキスを加えた後、ホワイトオークの樽で6か月熟成してろ過、芳醇な琥珀色のリキュールが出来上がります。
これをノルマンディ地方にある工場でボトリングし、出荷します。
このようにしてグランマルニエはつくられています。
グランマルニエとコアントローの違い
オレンジからつくられたリキュールで、グランマルニエと同じくらい有名なのがコアントローです。
グランマルニエがオレンジキュラソーと呼ばれるのに対して、コアントローはホワイトキュラソーと呼ばれています。
グランマルニエ:琥珀色、オレンジの甘みと苦みが感じられる。
コアントロー:白色、オレンジの甘みがあり、苦みはない。
サイドカーというカクテルがあり、一般的にはブランデー、ホワイトキュラソー、レモンジュースでつくりますが、ホワイトキュラソーではなくオレンジキュラソーでつくられることもあります。
グランマルニエのカクテルレシピ
A-1
材料
- ジン40ml
- オレンジキュラソー20ml
- レモンジュース1dash
- グレナデンシロップ1dash
つくり方
全ての材料をシェイカーに注ぎ、カクテルグラスに注ぐ。
オリンピック
材料
- ブランデー20ml
- オレンジキュラソー20ml
- オレンジジュース20ml
つくり方
全ての材料をシェイカーに注ぎ、カクテルグラスに注ぐ。
レッドライオン
材料
- ジン20ml
- オレンジキュラソー20ml
- オレンジジュース10ml
- レモンジュース10ml
つくり方
カクテルグラスの縁に砂糖をつけてスノースタイルにする。
全ての材料をシェイカーに注ぎ、カクテルグラスに注ぐ。
グランオー
材料
- グランマルニエ40ml
- オレンジジュース60ml
- 炭酸水60ml
つくり方
- 氷を入れたタンブラーにグランマルニエ、オレンジジュースを注ぎステア。
- 炭酸水を注ぎビルド。
ムーンバ
材料
- ホワイトラム20ml
- グランマルニエ20ml
- オレンジジュース20ml
- グレナデンシロップ10ml
つくり方
全ての材料をシェイカーに注ぎ、カクテルグラスに注ぐ。
チェリーブロッサム
材料
- チェリーブランデー30ml
- ブランデー30ml
- グランマルニエ2dash
- レモンジュース2dash
- グレナデンシロップ2dash
つくり方
全ての材料をシェイカーに注ぎ、カクテルグラスに注ぐ。
タンゴ
材料
- ジン25ml
- グランマルニエ5ml
- ドライベルモット10ml
- スイートベルモット10ml
- オレンジジュース10ml
つくり方
全ての材料をシェイカーに注ぎ、カクテルグラスに注ぐ。
シルビア
材料
- ホワイトラム20ml
- グランマルニエ20ml
- パイナップルジュース20ml
- オレンジジュース40ml
- グレナデンシロップ5ml
- 卵黄1個
つくり方
全ての材料をシェイカーに注ぎ、ロックグラスに注ぐ。
グランマルニエマルガリータ
材料
- テキーラ40ml
- グランマルニエ20ml
- ライムジュース15ml
つくり方
- カクテルグラスの縁に塩をつける。
- 全ての材料をシェイカーに注ぎ、カクテルグラスに注ぐ。
グランマルニエを楽しもう!
グランマルニエはどんなお酒なのか、歴史・原料・製法・カクテルレシピなど紹介してきました。
グランマルニエはアルコール度数40度とけっこう高めですが、オレンジの風味と甘み、ブランデーの芳醇さが美味しいお酒です。
興味があれば是非試してみて下さい。