バーで見かけるあのジン。
赤いラベルのあのジン。
あまりお酒に興味がない方でも、なんとなく見たことがある「あのジン」。
名前は「ビーフィーター」と申します。
ジンをよく知らない方も、なんとなく見覚えがある「ビーフィーター」。
これからカクテルをつくうと思っている。どんなジンを選べばいいのかわからない方に最初の1本としておすすめなのが、サントリーの「ビーフィーター ジン」です。
この記事では、ビーフィーターってどんなジン?どんな味がするの?ジンでつくれるおすすめのカクテルは?など、ビーフィーターについて詳しく解説します。
目次
ビーフィーター製品概要
「ビーフィーター」はサントリーが販売している、イギリスの正統派ジンです。
ビーフィーターの定番製品は、アルコール度数40度と47度の2種類あります。
製品名 | ビーフィーター40度 |
品目 | ドライ ジン |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
原産国 | イギリス |
メーカー | サントリー |
ボタニカル | ジュニパーベリー/セビルオレンジピール/アーモンド/オリスの根/コリアンダーの種/アンジェリカの根/アンジェリカの種/リコリス/レモンピール |
希望小売価格 | 1,160(税別) |
製品名 | ビーフィーター47度 |
品目 | ドライ ジン |
アルコール度数 | 47度 |
容量 | 750ml |
原産国 | イギリス |
メーカー | サントリー |
ボタニカル | ジュニパーベリー/セビルオレンジピール/アーモンド/オリスの根/コリアンダーの種/アンジェリカの根/アンジェリカの種/リコリス/レモンピール |
希望小売価格 | 1,290(税別) |
ビーフィーターってどんなジン?特徴をわかりやすく解説
ビーフィーターの歴史や製法など、詳しく勉強したい方は公式ページに記載されているのでリンクを貼っておきます。
ここでは、初心者の方にもできるだけわかりやすく、ビーフィーターがどんなジンなのか特徴を3つにまとめてお伝えしますね。
ビーフィーターの意味:「牛肉を食べる人」
ビーフィーターを英語にすると「BEEF+EEATER」=直訳すると、「牛肉を食べる人」という意味です。
イギリスの王室を守る近衛兵たちは、国王主催のパーティーであまった希少な牛肉を持ち帰ることが許されており、そんな彼らが由来で「ビーフィーター」と名づけられました。
ビーフィーターのラベルには赤いおじさん(近衛兵)が一人たっていますが、王室を守る近衛兵に敬意を称して描かれているんですね。
1820年に誕生:日本は江戸時代
ビーフィーターは1820年にロンドンのケニントンで誕生しました。
日本はその頃、江戸時代。
1820年代というと、勝海舟や西郷隆盛が生まれた時代です。
そんな昔から創業され、200年以上もずっとジンをつくってきた歴史あるジンが「ビーフィーター」なんです。
今もなお、創業当初のオリジナルレシピに基づいてつくられる「伝統のある王道ジン」として、世界中に多くのファンがいます。
世界中のバーテンダーが愛用
ビーフィーターは、世界中のバーテンダーが愛用しているジンで、カクテルのベースとして最も使われるジンのひとつ。
もちろん日本のバーテンダーの方もよく使うジンで、このジンを使ってジントニックやマティーニなどをつくられることが多いです。
「バーに行ったらまずはジントニックを飲むべし。」ということをよく言われています。
この理由は、ジントニックで使われる「ジン」が、そのお店でよく使っている「ジン」だからです。
バーに行ってジントニックを注文し、ビーフィーターでジントニックをつくっていれば、他のジンカクテルでもビーフィーターが使われるケースが多いです。
バーでもよく愛用されている本格的なジンが「 ビーフィーター」なのです。
ビーフィータージン:レビュー
ビーフィーター40度を実際に飲んでみます。
オーソドックスなジンの飲み方は5つあるので、それぞれ飲んで感想をお伝えしますね。
ジンの飲み方
- ストレート
- ロック
- 水割り
- ソーダ割り
- ジントニック
ストレート
まずはストレートでビーフィーターを飲んでみます。
アルコール臭がキツく飲み口も荒々しい、これぞジン。という感じです。
ビーフィーターは数あるジンの中でも比較的おだやかでスッキリとした飲み口ですが、ストレートだとやはりきつい。。。
ロック
続いてロックで飲んでみます。
ロックで飲むと、アルコールの刺激は多少おさまります。
ただ、ジンそのものの個性はあまりなく、ロックで飲んでもおいしいとは感じないですね。
すぐ酔っ払いたい方にはおすすめです。
水割り
ちょっとおしゃれなグラスで水割り。
割合はビーフィーター1:水2.5くらいでつくっています。
あたりまえですが、ストレートやロックよりも飲みやすい。
スッキリとした飲み口で、ジン感は少し感じるくらいなので、食事と一緒に飲んでも良さそうです。
ソーダ割り
お次はジンを炭酸水で割る、ジンソーダ。
炭酸の泡がはじけるのと同時にビーフィーターの香りもひろがり、飲欲が高まります。
炭酸水だけなので甘味はなく、爽やかな飲み口で飲みやすいです。
暑い日や脂っこい食事の後にピッタリ。
ジントニック
最後に飲むのは、ジンの定番カクテル「ジントニック」。
ビーフィーターはレモンを使うことも多いですが、今回はジントニックの定番スタイル「ライム」をしぼります。
ジン1:トニックウォーター:4くらいの割合でつくりました。
やっぱりジンのカクテルはこれですね。
ジンとトニックウォーターの相性は最高で、ジンの香味とトニックウォーターの爽快感が口の中を満たし、ライムのエキスがきゅっと味を引き締めてくれています。
1番おいしかった飲み方は?
ビーフィータージンの1番おいしかった飲み方は、「ジントニック」でした。
その次がソーダ割り、続いて水割りという感じです。
ジントニックはトニックウォーターの銘柄によっても味わいが変わるので、色々試してみるとおもしろいですよ。
今回は私のいち押し、ウィルキンソンのトニックウォーターを使っています。
ビーフィータージン:ジントニックはライムとレモンどっち?論争
通常、ジントニックといえばライムをしぼるのが一般的ですが、ビーフィーターの場合はレモンでジントニックをつくるバーテンダーさんもいらっしゃいます。
理由は、ビーフィーターがレモンのような柑橘の香りがするから。
実際、製造過程でもレモンを使っているため、ライムよりもレモンと相性がいいという考え方ですね。
実際に飲み比べてみたので、その感想をお伝えします。
ライムとレモンはどっちがおいしい?
あくまで個人的な意見なのですが、結論から言うと「ライム」の方がおいしかったです。
これは好みの問題なので、どちらがいい悪いというわけではないです。
私はいままでずっとライムでジントニックを飲み続けてきたので、それに慣れているというのもあります。
とはいえ、飲むシーンによってはレモンのほうがおいしいと感じると思うので、私なりにライムとレモンの違いをまとめてみました。
ライム:
ジントニックの味に奥行きがでる印象。
スッキリというよりも、飲みごたえの部分がレモンより勝っている。
レモン:
味わい深くなるというよりも、キリッと爽快感がありスーッと飲めるイメージ。
酸味が強く、ライムよりもスッキリとした後味に仕上がる。
ビーフィータージン:おすすめのカクテル3選
ビーフィーターは単体として飲むよりも、カクテルとして飲みたいジンです。
特別な技術がなくても、ジンを買って簡単に楽しめるおすすめカクテルを3つ紹介します。
おすすめの飲み方
- ジンソニック
- ジンリッキー
- グレープフルーツジントニック
ジンソニック
ここで紹介するのは、ジントニックではなく「ジンソニック」というカクテルです。
ジン、ライム、トニックウォーター+ソーダ(炭酸水)でつくります。
ジントニックは甘すぎるという方におすすめの飲み方で、ソーダで甘味を調整するイメージです。
バーテンダーの中でもジンソニックが好きな方は多い印象があります。
ジンリッキー
ジンソーダ+ライムでつくるカクテルを「ジンリッキー」と言います。
「ライムが加わっただけじゃん」と、思うことなかれ。
ジンリッキーはつくり方やジンの銘柄によって味が左右される、実は奥深いカクテルなんです。
ジンソーダのスッキリとした飲み口にライムが加わり、爽やかかつ飲みごたえのある味わいとなります。
グレープフルーツジントニック
カクテルレシピには通常のっていないカクテルですが、簡単につくれておすすめなのが「グレープフルーツジントニック」です。
ジン+グレープフルーツ+トニックウォーターというシンプルなレシピですが、グレープフルーツの果実感が通常のジントニックをさらにフルーティーで爽やかに仕上げてくれます。
ジンを買って、友達や気になる異性を呼んだときにつくってあげると喜ばれると思います。
ビーフィーター ジン:こんな人におすすめ
ビーフィータージンは、ジン特有のクセや雑味が少なく、すっきりとクリアな味わいが特徴で、多くのバーテンダーが信頼しています。
信頼性があり安心できるため、ジン初心者やカクテル初心者におすすめです。
価格も1,100円〜1,400円くらいとリーズナブルなので、いっぱいカクテルをつくろうと思っている方にも、経済的にやさしくありがたい存在です。
こんな人におすすめ
- ジン初心者
- カクテル初心者
- たくさんカクテルをつくりたい
「ジンというお酒がまだよくわからない。カクテル初心者向けのジンを探している」という方は、こちらの記事も読んでもらえると参考になると思います。
>>カクテル初心者におすすめのジン4選!ジンとは?選ぶポイントは?わかりやすく徹底解説
ビーフィーター ジン:製品ラインナップ
ビーフィータージンの製品ラインナップを紹介します。
アルコール度数の違いやフレーバーの違い、プレミアムジンとして出しているものなど、同じメーカーでも色々な製品を出しています。
どんな製品があるのか、参考までに紹介します。
ビーフィータージン 40度
一番リーズナブルで、手に入りやすくて一般的なのがこちら。
「ビーフィータージン 40度」です。
アルコール度数が40%なので、初めてジンを飲む方や、お酒が弱い方におすすめ。
ビーフィータージン 47度
ビーフィータージン 40度と一見同じに見えますが、アルコール度数47%のビーフィーターもあります。
先ほど紹介した40度は700mで、47度は750mlなので、少し容量が違います。
40度と47度がどう違うのかは、この後詳しく解説します。
ビーフィーター ピンクストロベリー
名前のとおり、ストロベリーフレーバーのビーフィーターです。
味はストロベリーで、中身の液体もピンク色をしています。
甘いカクテルや、かき氷のいちご味が好きな女性におすすめ。
ビーフィータージン 24
通常のビーフィーターよりも、プレミアムなワンランク上のジンです。
ジンをつくるときに緑茶が使われているのが特徴の高品質なジンとなっています。
ビーフィータージン クラウンジュエル
すでに終売していますが、通販ではまだ手に入るので紹介します。
この「クラウンジュエル」は元々免税店限定品として販売され、2009年に一度終売し、2016年に再販されていました。
グレープフルーツを使用しているのが特徴で、なかなか手に入らないのでジンが好きな方への贈り物としても最適ですね。
希望小売価格は8,000円くらいで、今は1,3000円くらいで取引されています。
ビーフィーター ジン:アルコール度数40%と47%の違い
ビーフィータージンの定番のボトルとして、アルコール度数40%のボトルと47%のボトルがあります。
アルコール度数が違うのはわかるけど、どっちを選べばいいのかわからない。。。
という方のために、どっちを選べばいいのかを解説します。
違いは大きく4つあります。
40%と47%の違い
- アルコール度数
- 容量
- 価格
- 味わい
まとめるとこんな感じです。
製品名 | ビーフィーター40度 | ビーフィーター47度 |
アルコール度数 | 40% | 47% |
容量 | 700ml | 750ml |
希望小売価格 | 1,160円(税別) | 1,260円(税別) |
味わい | スッキリ爽やか | 甘味が強くて濃い |
アルコール度数だけでなく、容量や価格も違います。
とはいえ、一番大きな違いはアルコール度数で40%と47%。
7%も度数が違います。
度数が違うと味わいが変わってくるのですが、どのように変わるかを解説します。
40%と47%は味わいが違う
40%と47%では味わいが違います。
- 酔いやすさ(お酒感)
- 味の厚み
だいたいこの2つがあげられます。
酔いやすさ(お酒感):
ストレートで飲むとはっきりわかりますが、まずはアルコールの刺激臭が違います。47%ある方が強いに決まってますよね。
カクテルにするとわかりづらくなりますが、やはり47%ある方が酔いやすいです。
味の厚み:
味の厚みとカッコよく言っていますが、要するに、味の厚み=味が薄いのか濃いのか。という意味です。
アルコール度数が低いと、トニックや炭酸水で割ったとき、お酒の味が薄まり、物足りないと感じる場合がいます。
逆にアルコール度数が強いと、それだけお酒の味も濃いめに感じます。ジンの原料である穀物の甘みも感じやすいです。
結局どっちを選べばいい?
どちらを選べばいいのか、結論を伝えます。
- まだジンを飲み慣れていない、初めてビーフィーターを飲む。
- スッキリ爽やかな味わいが好み。
- お酒が弱い。
- よくジンを飲む。
- お酒が弱いと物足りなく感じる。
- お酒が強い。
ジンをジントニックにすると、「アルコール度数が40%のジンだと物足りないけど、アルコール度数47%だとしっかり味が感じられる。」
逆に「アルコール度数47%だとお酒感が強すぎてキツい。アルコール度数40%がちょうどいい。」
など、感じ方は人それぞれなので、自分に合うと思った方を選びましょう。
ビーフィーター ジン「 まとめ」
ビーフィータージンの特徴や飲んだ感想、ジンカクテル、製品ライナップなど詳しく紹介しました。
ここまでの解説をまとめます。
ビーフィータージンまとめ
- 意味「牛肉を食べる人」
- 1820年、日本が江戸時代の頃に誕生
- 世界中のバーテンダーが愛用
ジンの基本的な飲み方:ストレート/ロック/水割り/ソーダ割り/ジントニック
レビュー:
- ストレート
- ロック
- 水割り
- ソーダ割り
- ジントニック
一番おいしかった飲み方:ジントニック
- ライム:味に奥行きが出るため、レモンよりも飲みごたえがある。
- レモン:キリッと爽快感が増すため、ライムよりも後味がスッキリ。
- ジンソニック
- ジンリッキー
- グレープフルーツジントニック
ビーフィータジンはこんな方におすすめ:ジン初心者。カクテル初心者。たくさんカクテルをつくろうと思っている人。
- アルコール度数:40%/47%
- 容量: 700ml/750ml
- 希望小売価格:1,160円/1,260円(税別)
- 味わい:スッキリ爽やか/甘くて濃い
この記事を読んで、
赤いボトルのジンの名前はビーフィーターだったんだ!
ビーフィーターについて、あまり知らなかったけどよくわかった!
これからジンを買ってカクテルをつくろう!
と、少しでもビーフィーターに興味を持ってもらえたり、ビーフィーターについて知識が深まった、カクテルをつくろうと思う方がいればうれしいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。