ゴードンジンについて、どんなジンなのかを詳しく解説します。
ゴードン(Gordon)とは?
出典:ゴードンジンHP
世界でトップの販売数を誇るスタンダードジンのひとつで、黄色のラベルが特徴です。
本格的なバーでもカクテルによく使われる銘柄ですが、どんなジンなのかを詳しく解説します。
創業250年以上の歴史
1769年にイギリス人「アレクサンダーゴードン」は、ロンドンのサザークで会社を設立しました。
1786年にはクラーケンウェルに事業拠点を移します。
1898年にアレクサンダー・ゴードン社とチャールズ・タンカレー社が合併し、当時のジンメーカーで最大規模となる「タンカレー・ゴードン社」が設立されます。
その後、さまざまな製品を開発し世界各国に進出していき、現在では約180か国で愛飲されるジンとなりました。
なぜイノシシがボトルのラベルに描かれているのか?
ゴードン家が高原地方で狩りを楽しんでいた時、イノシシにからスコットランド王を救ったことに由来しています。
その後、イノシシは勇気と決断力の象徴として、ボトルのラベルに取り入れられています。
1769レシピ
創設者の「アレクサンダー・ゴードン氏」は世界中を探索して、ジンにふさわしいハーブとボタニカルの組み合わせを探し出してゴードンジンをつくりました。
創業時のレシピを今もなお守り続けられており、会社の設立年から「1769レシピ」と呼び、そのレシピはわずか12名しか知らされていません。
ゴードンの特徴
製造方法・ボタニカル
ゴードンジンの製造方法や、使用されているボタニカルは公表されていないので、詳しくは調べられませんでした。
唯一わかっているのは、ジュニパーベリーが使用されているということです。
ゴードンおすすめの飲み方
G&T(ジントニック)
ゴードンは世界で初めてジントニックを生んだといわれており、通称G&Tと呼ばれています。
ジンと炭酸水でつくるジンリッキーや、ジンジャエールで割るジンバックなども美味しいですが、まずはジントニックがおすすめです。
レシピ
- ジン45ml
- ライム1/6~1/8カット
- トニックウォーター135ml~180ml
- 氷を入れたグラスにジンを45ml注ぎ、カットライムを絞る。
- 軽くステアし、なるべく氷に当てないようにトニックウォーターを注ぐ。
- バースプーンでグラスの底から氷を持ち上げるように1,2回上下させる。
その他の美味しいジンベースのカクテルはこちらの記事で紹介しています。
>>元バーテンダーが教える!本当に美味しいジンベースのカクテル13選
ゴードンのラインナップ
ゴードンジンはアルコール度数が違うボトルや、容量、味が違うものなど複数のラインナップがあります。
ゴードンジン 37.5% 700ml
アルコール度数が低いタイプのゴードンジンで、お酒が強い方にとっては物足りないかもしれませんが、お酒が弱い方にはおすすめです。
ジン特有のジュニパーベリーの香りやその他ボタニカルの風味も豊かで、トニックウォーターやオレンジジュースなどで割っても、ジンの風味は強く残ります。
ゴードンジン 43% 700ml
アルコール度数が強いタイプのゴードンジンで、37.5%では物足りないという人におすすめです。
ゴードン特有の味わい、風味はそのままで飲みごたえのあるボトルです。
ゴードンジン 40度 200ml
容量700mlは多すぎる、試しに飲んでみたいという方におすすめの、容量200mlのゴードンジンです。
ゴードンのボタニカルの風味はそのままなので、はじめて飲む方におすすめ。
ゴードンジン グリーン 37.5% 700ml
20世紀はじめから受け継がれている、イギリスの現地向けのグリーンボトルのゴードンジンです。
日本で販売されているゴードンジンとは若干味わいが異なるので、飲み比べてみると面白いと思います。
個人的に飲み比べてみたので、味の違いはこちらの記事で紹介しています。
>>緑色!?ゴードン ジン グリーンとは?【レビュー】通常のゴードンと比較してみた
ゴードンジン ピンク 37.5% 700ml
ゴードンジンにラズベリーやイチゴの自然な甘さを加えてつくったピンク色のジンです。
天然のフルーツフレーバーのみを使用しているとのこと。
ゴードン スロージン
こちらはジンではなくリキュールです。
スローベリー(西洋スモモ)をジンやグレーンスピリッツに漬けこんでつくられており、日本で言うところの梅酒のようなものです。
終売したゴードン47.3%
ゴードンジンは、かつて47.3%のボトルを販売していました。
パンチの強いゴードンジンということでバーテンダーにも人気がありましたが、終売して度数が弱く味がやわらかくなったため、別のジンを使うバーテンダーもいたとか。
終売することがわかり多めに47.3%のボトルを購入されることもあり、現在も置いているバーはあるようです。
現在は手に入らないので、機会があれば飲んでみたいですね。
日本未発売のゴードンジン シチリアレモン
日本では発売されていないですが、ゴードン ジンのシチリアレモン風味のジンというのもあります。
日本に入ってくるかどうかは未定ですが、ゴードンファンにとっては気になるボトルですね。
まとめ
ゴードンジンについて、歴史やおすすめの飲み方、ラインナップなどを解説しました。
同じ価格帯のスタンダードのジンは他にビーフィーターやタンカレー、ボンベイサファイアなどがありますが、その中でもジンの風味が力強く「THE・ジン」という感じの銘柄がゴードンジンです。
個人的にもゴードンジンのジントニックが一番好きなので、まだ飲んだことがない方は一度試してほしい一本です。