世界で初めてジントニックを生んだと言われている王道のジン「ゴードン」。
ジンを飲まない方は何それ?と、あまりなじみははないかもしれません。
しかし、ジン好きなら一度とおるボトルで、ジン初心者やカクテル初心者にもおすすめの1本です。
この記事では、ゴードンってどんなジン?どんな味がするの?ジンでつくれるおすすめのカクテルは?製品ラインナップなど、飲んだ感想以外にもゴードンについて詳しく解説します。
目次
ゴードン ロンドン ドライジン製品概要
「ゴードン ロンドン ドライジン」は、ディアジオ社が販売している伝統的なイギリスのジンのひとつです。
ゴードン ロンドン ドライジンの定番製品は、アルコール度数37.5度と43度の2種類あります。
製品名 | ゴードン ロンドン ドライジン37.5度 |
品目 | ジン |
アルコール度数 | 37.5度 |
容量 | 700ml |
原産国 | イギリス |
メーカー | ディアジオジャパン |
ボタニカル | ジュニパーベリー/その他各種非公開 |
希望小売価格 | オープン価格 |
製品名 | ゴードン ロンドン ドライジン 43度 |
品目 | ジン |
アルコール度数 | 43度 |
容量 | 750ml |
原産国 | イギリス |
メーカー | ディアジオジャパン |
ボタニカル | ジュニパーベリー/その他各種非公開 |
希望小売価格 | オープン価格 |
ゴードン ロンドン ドライジンってどんなお酒?特徴をわかりやすく解説
ゴードンは 2021年まではキリンが販売していましたが、2021年4月にキリンでの出荷は終了しました。
いまはディアジオのHPに記載されていますが、詳しい説明がある公式HPはない状況です。
ゴードンがどんなジンなのか、誰でも理解できるよう特徴を3つにまとめてお伝えします。
特徴3つ
- ゴードン=生産者の名前
- イノシシのラベルは王様を救った証
- 世界で初めてジントニックを生んだ
ゴードン=生産者の名前
このジンの創業者は「アレクサンダー・ゴードン」という方で、ゴードンはその生産者の名前からつけられました。
1769年に蒸溜所がつくられたこのジンが、高品質だということを保証するために、ビンのラベルに生産者の名前を表記した最初のブランドと言われています。
当時は粗悪なジンが多い時代で、ようやく高品質なジンがつくられ始めた頃だったので、ジンの品質についてまだまだ人々は信用できなかったんですね。
イノシシのラベルは王様を救った証
ゴードンのボトルの真ん中には「イノシシ」が描かれています。
なんで「イノシシ」なのか知っていますか?
それは、ゴードン家が高原地方で狩りを楽しんでいたとき、イノシシに襲われていたスコットランド王を救ったことがあり、その証としてラベルに使われたという説があります。
この「イノシシ」は、勇気と決断力の象徴として今もなお、刻まれ続けているんです。
ちなみに、1925年には英国王太子から王室御用達を名乗る許可ももらっています。
世界で初めてジントニックを生み出した
ゴードンは世界で初めてジントニックを生んだといわれています。
ゴードンを使ったジントニックは、「G&T」といわれることもあるので、ゴードンを買ったら必ず最初にジントニックをつくって飲みたいですね。
ゴードン ロンドン ドライジン:レビュー
ゴードン ロンドン ドライジン 43度を実際に飲んでみます。
オーソドックスなジンの飲み方は5つあるので、それぞれ飲んで感想をお伝えしますね。
ジン定番の飲み方
- ストレート
- ロック
- 水割り
- ソーダ割り
- ジントニック
ストレート
まずはストレートで飲んでみます。
アルコール臭強めで、飲んでみると舌にピリピリとアルコールの刺激が直撃します。
しかしジュニパーベリー特有のジンらしい風味がしっかりと感じられ、ジンの甘味もあります。
とはいえ、ストレートだとやはりきついですね。。。
ロック
続いてロックを飲んでみます。
ロックで飲むと、氷でお酒が冷えるので、アルコール感も多少おさえられます。
それでも、氷とゴードンだけではおいしいとはあまり感じず、アルコール!という感じ。
ロックスタイルで飲みたいなら、これにライムを絞ってジンライムにするのがおすすめです。
水割り
ゴードン1:水2.5の割合でつくりました。
水で割るとかなり飲みやすくなり、ゴードン特有のジンの風味をゆっくりと楽しめます。
食事と一緒のときはゴードン1:水4がいいですが、ゴードンそのものを楽しむときはゴードン1:水2.5の割合がおすすめです。
ソーダ割り
ゴードン30ml、炭酸水120mlでつくりました。
炭酸がパチパチはじけるのにあわせて、ゴードンの香りがふわっと広がります。
飲んだあとにはジンらしいジュニパーの香りと、ゴードンの穀物由来の甘味が口の中を満たします。
炭酸でスッキリとしていますが、飲みごたえもあるおいしいソーダ割りです。
ジントニック
ゴードン30ml、トニックウォーター120ml、ライム1/6切れでつくりました。
これぞジントニック!という味わい。
ジンの味わいとトニックウォーターの苦味と甘味、ライムの酸味が一体となり、爽やかですがとても飲みごたえのある一杯に。
本物のジントニックを飲んでみたい方はぜひ。
1番おいしかった飲み方は?
ゴードンジンの1番おいしかった飲み方は、やはり「ジントニック」。
その次がソーダ割り、続いて水割りという感じですね。
ライムは普通のスーパーでもよく見かけます。
少し高いですが、本物のジントニックを飲むならライムは欠かせないので、レモンではなくライムでつくるのがおすすめです。
また、トニックウォーターでおすすめの銘柄はウィルキンソンのトニックウォーター。
リーズナブルで炭酸も強め、甘味と苦味、酸味もほどよく、本格的なバーでもよく使用されています。
ゴードン ロンドン ドライジン:おすすめカクテル3選
ゴードン ロンドン ドライジンは単体として飲むよりも、カクテルとして飲むと本領をはっきするジン。
特別な技術がなくても、ジンを買って簡単に楽しめるおすすめカクテルを3つ紹介します。
おすすめの飲み方
- ジンソニック
- ジンリッキー
- グレープフルーツジントニック
ジンソニック
ゴードンのジントニック(G&T)はもちろんおすすめですが、ここで紹介するのはジントニックではなく「ジンソニック」というカクテル。
ジン、ライム、トニックウォーター+ソーダ(炭酸水)でつくります。
ジントニックは甘すぎるという方におすすめの飲み方で、ソーダで甘味を調整するイメージです。
バーテンダーの中でもジンソニックが好きな方は多いイメージ。
ジンリッキー
ジンソーダ+ライムでつくるカクテルを「ジンリッキー」と言います。
「ライムが加わっただけじゃん」と、思うことなかれ。
ジンリッキーはつくり方やジンの銘柄によって味が左右される、実は奥深いカクテルなんです。
ジンソーダのスッキリとした飲み口にライムが加わり、爽やかかつ飲みごたえのある味わいとなります。
グレープフルーツジントニック
カクテルレシピには通常のっていないカクテルですが、簡単につくれておすすめなのが「グレープフルーツジントニック」です。
ジン+グレープフルーツ+トニックウォーターというシンプルなレシピですが、グレープフルーツの果実感が通常のジントニックをさらにフルーティーで爽やかに仕上げてくれます。
ジンを買って、友達や気になる異性を呼んだときにつくってあげると喜ばれると思います。
ゴードン ロンドン ドライジン:こんな人におすすめ
ゴードン ロンドン ドライジンは、ジン特有のジュニパーベリーの香りが強く、ジンっぽいジンです。
とはいえ、変な雑味はなく、スッキリとして飲みやすいので、ジン初心者やカクテル初心者にもおすすめします。
価格は1,100円〜1,500円くらいとリーズナブルで、普段づかいのジンとして1本常備しておくといいと思います。
こんな人におすすめ
- ジン初心者
- カクテル初心者
- たくさんカクテルをつくりたい
- ジンの味を知りたい
「ジンというお酒がまだよくわからない。カクテル初心者向けの他のジンも知りたい」という方は、こちらの記事を読んでもらえると参考になると思います。
>>カクテル初心者におすすめのジン4選!ジンとは?選ぶポイントは?わかりやすく徹底解説
ゴードン ロンドン ドライジン:製品ラインナップ
ゴードンジンはアルコール度数が違うボトルや、容量、味が違うものなど複数のラインナップがあります。
ゴードンジン 37.5度
アルコール度数が低いタイプのゴードンジンで、お酒が強い方にとっては物足りないかもしれませんが、お酒が弱い方にはおすすめです。
ジン特有のジュニパーベリーの香りやその他ボタニカルの風味も豊かで、トニックウォーターやオレンジジュースなどで割っても、ジンの風味は強く残ります。
ゴードンジン 43度
アルコール度数が強いタイプのゴードンジンで、37.5%では物足りないという人におすすめです。
ゴードン特有の味わい、風味はそのままで飲みごたえのあるボトルです。
ゴードンジン 40度 200ml
ゴードンでアルコール度数は40度。200mlと少ない容量です。
あまり見かけない珍しいボトル。
ゴードンジン グリーン
20世紀はじめから受け継がれている、イギリスの現地向けのグリーンボトルのゴードンジンです。
日本で販売されているゴードンジンとは若干味わいが異なるので、飲み比べてみると面白いと思います。
個人的に飲み比べてみたので、味の違いはこちらの記事で紹介しています。
>>緑色!?ゴードン ジン グリーンとは?【レビュー】通常のゴードンと比較してみた
ゴードン ピンクジン
ゴードンジンにラズベリーやイチゴの自然な甘さを加えてつくったピンク色のジンです。
天然のフルーツフレーバーのみを使用しているとのこと。
ゴードン スロージン
こちらはジンではなくリキュールです。
スローベリー(西洋スモモ)をジンやグレーンスピリッツに漬けこんでつくられており、日本で言うところの梅酒のようなものです。
ゴードン ジン エルダーフラワー
エルダーフラワーフレーバーのゴードンジン。
店頭ではあまり見かけないフレーバージンですね。
終売したゴードン ロンドン ドライジン47.3%
ゴードンジンは、かつて47.3%のボトルを販売していました。
パンチの強いゴードンジンということでバーテンダーにも人気がありましたが、終売して度数が弱く味がやわらかくなったため、別のジンを使うバーテンダーもいたとか。
終売することがわかり多めに47.3%のボトルを購入されることもあり、現在も置いているバーはあるようです。
現在は手に入らないので、機会があれば飲んでみたいですね。
ゴードン ロンドン ドライジン:アルコール度数37.5%と43%の違い
ゴードン ジンの定番のボトルとして、アルコール度数37.5%のボトルと43%のボトルがあります。
アルコール度数が違うのはわかるけど、どっちを選べばいいのかわからない。。。
という方のために、どっちを選べばいいのかを解説します。
違いは大きく4つあります。
37.5%と43%の違い
- アルコール度数
- 容量
- 価格
- 味わい
まとめるとこんな感じです。
アルコール度数だけでなく、容量や価格も違います。
とはいえ、大きな違いはアルコール度数で37.5%と43%。
5.5%違います。
度数が違うと味わいが変わってくるのですが、どのように変わるかを解説します。
37.5%と43%は味わいが違う
37.5%と43%では味わいが違います。
- 酔いやすさ(お酒感)
- 味の厚み
だいたいこの2つがあげられます。
酔いやすさ(お酒感):
ストレートで飲むとはっきりわかりますが、まずはアルコールの刺激臭が違います。43%ある方が強いに決まってますよね。
カクテルにするとわかりづらくなりますが、やはり43%ある方が酔いやすいです。
味の厚み:
味の厚みとカッコよく言っていますが、要するに、味の厚み=味が薄いのか濃いのか。という意味です。
アルコール度数が低いと、トニックや炭酸水で割ったとき、お酒の味が薄まり、物足りないと感じる場合がいます。
逆にアルコール度数が強いと、それだけお酒の味も濃いめに感じます。ジンの原料である穀物の甘みも感じやすいです。
結局どっちを選べばいい?
どちらを選べばいいのか、結論を伝えます。
- まだジンを飲み慣れていない。
- 比較的お酒感を感じないカクテルが飲みたい。
- お酒が弱い。
- よくジンを飲む。
- お酒が弱いと物足りなく感じる。
- お酒が強い。
「アルコール度数が37.5%のジンだと物足りないけど、アルコール度数43%だとしっかり味が感じられる。」
逆に「アルコール度数43%だとお酒感が強すぎてキツい。アルコール度数37.5%がちょうどいい。」
など、感じ方は人それぞれなので、自分に合うと思った方を選びましょう。
製品名 | ゴードン 37.5度 | ゴードン 43度 |
アルコール度数 | 37.5% | 43% |
容量 | 700ml | 750ml |
希望小売価格 | 1,188円(税別) | 1,408円(税別) |
味わい | ・穏やかでやさしめ ・ジュニパーベリー感はしっかり | ・甘味が強くて濃い ・ジュニパーベリー感はしっかり |
こんな人におすすめ | ・お酒が弱い ・あまりお酒感がないカクテルがいい ・ジンを飲み慣れない | ・お酒が強い ・アルコールが低いと飲み足りない ・ジンを飲む |
ゴードン ロンドン ドライジン:まとめ
ゴードン ロンドン ドライジンの特徴や飲んだ感想、ジンカクテル、製品ライナップなど詳しく紹介しました。
ここまでの解説をまとめます。
ゴードン ジン まとめ
- ゴードン=生産者の名前
- イノシシのラベルは王様を救った証
- 世界で初めてジントニックを生んだ
- ストレート:アルコール臭が強く、ストレートはきつい
- ロック:ロックでゆっくり飲むならライムをしぼるのがおすすめ
- 水割り:食事と一緒に飲むならジン1:水4、ジンを楽しむならジン1:水2.5がおすすめ
- ソーダ割り:炭酸でスッキリと、飲みごたえもあるおいしいソーダ割り
- ジントニック:ジンの味とトニックの苦味と甘味、ライムの酸味が一体となり、爽やかで飲みごたえのある一杯
- ジンソニック
- ジンリッキー
- グレープフルーツジントニック
- ジン初心者
- カクテル初心者
- たくさんカクテルをつくりたい
- ジンの味を知りたい
- ゴードン 37.5度 700ml
- ゴードン 43度 750ml
- ゴードン 40度 200ml
- ゴードン グリーン
- ゴードン ピンク
- ゴードン スロージン
- ゴードン エルダーフラワー
- アルコール度数:37.5%/ 43%
- 容量: 700ml/ 750ml
- 希望小売価格:1,188円(税別)/1,260円(税別)
- 味わい:穏やかでやさしめ / 甘味があり濃い
この記事を読んで、
ゴードン ジンについてあまり知らなかったけど、よくわかった!
ゴードン ジンを買ってみようと思った!
ジンを買ってカクテルをつくりたい!
と、少しでもゴードンについて興味を持ってもらえたり、知識が深まった、ゴードンでカクテルをつくってみたいと思う方がいればうれしいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。