定番のブランドとしてスーパーでもたまに見かけるこのジンは、1820年にロンドンで誕生した歴史的なジンのひとつです。
ジンと言えば、真っ先に思い浮かべる方も多いのでは?
リーズナブルな価格帯ですが、今もなおその味は洗練され続けており、世界中のバーテンダーから支持を集めています。
そんなビーフィーターについて、詳しく解説していきます。
ビーフィーターの歴史
1820年誕生
ジンの聖地であるロンドンで、若き薬剤師「ジェームズ・バロー氏」がこのジンを完成させました。
そのオリジナルレシピは創業以来、200年経ったいまも守られ続けています。
蒸留所はロンドンのケニントンにあり、国会議事堂が近くに立ち、中心街に位置しています。
伝統製法を守り続け、ロンドンの中心に蒸留所があるなど、ロンドン・ドライ・ジンの象徴的存在と言えます。
ブランド名の由来
ロンドン塔にある英王室の宝を守るため、近衛兵の集団が結成されました。
彼らは国王主催のパーティーで残る、希少な牛肉を持ち帰ることを許されており、「BEEF+EATER」で「ビーフィーター」と呼ばれるようになったと言います。
そんな彼らがジンのラベルに描かれています。
ビーフィーターの特徴
ボタニカルを約24時間浸漬
ニュートラルなグレーンスピリッツをベースに、ボタニカルをじっくり24時間浸漬して蒸留しています。
ゆっくりと香味成分を抽出することで、ボタニカルの複雑なフレーバーがスピリッツに溶け込み、厚みのある豊かな味わいになります。
ビーフィーターの味わい
シャープでクリアな風味の中に、ボタニカルの豊かな風味が感じられます。
キーボタニカルがレモンピールなように、柑橘系のフレーバーが特徴です。
ビーフィーターおすすめの飲み方
ビーフィーターはあまりクセがなくすっきりとした飲み口のため、そのまま飲むよりもカクテルとして用いられることが多くあります。
他の副材料の邪魔をしないので、カクテルに最適です。
ジントニック
定番のカクテル。
飲みやすくさっぱりとした味わいです。
ジン特有のジュニパーベリーの香りはありますが、クセが少ないので、お酒が苦手な方にもおすすめです。
マティーニ
ジンとベルモットのみでつくる、強めのカクテル。
きちんとつくれば、一体感のある美味しいマティーニになります。
ビーフィーターのボタニカル
- ジュニパーベリー
イタリアやセルビア、マケドニアの野生のジュニパーを使用。
- セビルオレンジピール
爽やかなビーフィーターならではのわかりやすいボタニカル
- アーモンド
ビターアーモンドはマジパン(お菓子の一種)のようなニュアンスや、ほのかなスパイスの香りをもたらす。
- オリスの根
フローラルで芳醇なアロマを感じさせ、全てのボタニカルを結びつける役割を持つ。
- コリアンダーの種
フレッシュでスパイシーな風味をもたらす。
ルーマニア、ロシア、ブルガリ産を使用。
- アンジェリカの種、根
ドライな風味をもたらし、スパイシーな特徴やウッディ系の香りを思わせる。
ベルギー産。
- リコリス
奥に潜む芳醇さとスパイシーさに欠かせない、ウッディでほろ苦いフレーバーをもたらす。
- レモンピール
手摘みで収穫され、太陽光で乾燥させたシシリアンピールを使用。
強い柑橘系の風味をもたらすための、ビーフィーターのキーボタニカル。
ビーフィーターのラインナップ
ビーフィーター40度
一般的なビーフィーターで飲みやすく、カクテルの材料としても合わせやすいです。
ビーフィーター47度
意外と知らない方も多いと思いますが、ビーフィーターは40度の他に、47度と度数が高めの製品を出しています。
アルコール度数が高い分しっかりとした味わいです。
本格的なバーでは、この47度のビーフィーターを使用していることが多い印象です。
ビーフィーター24
ビーフィーターのマスターディスティラーが日本に滞在したときに、インスピレーションを受けて誕生しました。
日本のトニックウォーターは苦みが弱く、緑茶と合わせることでその可能性に気づき、「茶」とボタニカルの組み合わせを考案して完成したジンです。
ピンクビーフィータージン
ストロベリー系の味わいで、詳しくはこちらの記事で紹介しています。