「ドライベルモット」といわれても、普段お酒をあまり飲まない方には聞きなれないと思います。
簡単に説明すると、白ワイン+ハーブ・スパイスです。
今回はこのドライベルモットについて、
「そもそもどんなお酒なのか?」
「どんな銘柄があって味はどのように違うのか?」
「おいしい飲み方は?」
など、解説していきます。
ドライベルモットとは?
ドライベルモットとは、ベルモットの種類のひとつで、白ワインをベースに、ハーブやスパイスを配合してつくられるフレーバードワインです。
ベルモットには、ドライベルモット・スイートベルモットの2種類あり、名前の通り、ドライ=辛口、スイート=甘口です。
ワインということもあり、主にフランスやイタリアで多く生産されています。
アルコール度数は約14~20%前後で、通常のワインよりも少し度数は高めです。
人気ドライベルモット3種
ドライベルモットはいろいろな会社が販売していますが、今回はバーでカクテルとして使われることが多い3種類を厳選して紹介します。
チンザノ ベルモット・エクストラドライ
1757年創業のチンザノ社は、イタリアを代表するベルモットで一番有名です。リーズナブルでカクテルにも合わせやすく、居酒屋からバーまで幅広く使用されています。
ノイリープラット・ドライ
1813年にフランスで誕生しました。カクテルをつくるときにこのドライベルモットを使うバーテンダーは多く、コクがあるので料理にも使用されます。
ドラン シャンベリー・ドライ
1821年にフランスでレシピが発明されました。AOCというフランスの品質保証を受けており、その品質は国のお墨付きです。このドライベルモットをカクテルに使うバーテンダーも多いです。
ドライベルモット3種飲み比べ
紹介した3種類のドライベルモットはどれも人気で、それぞれ特徴が異なります。
どう違うのでしょうか?
主観的ではありますが、実際に飲み比べてみました。
チンザノ
甘み:☆
酸味:☆☆☆
香草感:☆
度数:18%
ノイリープラット
甘み:☆☆☆
酸味:☆☆
香草感:☆☆☆
度数:18%
ドラン
甘み:☆
酸味:☆☆
香草感:☆☆
度数:17.5%
総評
ノイリープラットが一番味がしっかりと感じられ、コクがありました。
チンザノは甘みはほぼなく一番辛口で、あと味がすっきりしています。
ドランは上品な風味で、てきどな酸味と香草感がありました。
(辛口) チンザノ < ドラン < ノイリープラット (甘口)という順番でした。
どれが一番おいしいかは人それぞれで、飲み方によっても変わります。
個人的にはロックで飲むならノイリープラット、カクテルに使うならドランかなーという感じです。
ドライベルモットおいしい飲み方
ドライベルモットはどのように飲めばいいか、おいしい飲み方を紹介します。
じっくり味わうなら【ロック】
バーでよく飲まれる飲み方が、ドライベルモットのロック。
ワインの気分だけど、少しクセがあって度数が強い方がいい。という人におすすめです。
ただのロックじゃ物足りないなら【ハーフ&ハーフ】
ドライベルモットだけだと、辛すぎる。もう少し甘いほうがいい人には、ハーフ&ハーフ。
ドライベルモットとスイートベルモットを、氷を入れたロックグラスに同量注いでステアします。
辛口と甘口の中間の味わいです。
カクテルでかっこよく飲むなら【マティーニ】
カクテルの王様とも呼ばれ、一度は聞いたことがあると思います。
自分でつくるのは少し難しいですが、バーに行ったら頼んで欲しいカクテルです。
マティーニの作り方はこちらを参考にどうぞ。
-
マティーニ~カクテルの王様!辛口のジンベース~
続きを見る
ドライベルモットを飲んでみよう!
これまで、ドライベルモットとはどんなお酒か紹介してきました。フレーバーがついているワインなので、ワインが好きな方も苦手な方も、一度は試してみて欲しいお酒です。そのまま飲むのもいいですし、カクテルにしてもおいしく楽しめます。是非試してみて下さい。