シャルトリューズとは？歴史・原料・種類【カクテルレシピ13選】

薬草系の代表的なリキュール「シャルトリューズ」。

独特な薬草やハーブの香味が美味しく、製菓づくりにも使用されます。

どんなお酒なのかよく知らない方のために、いったいどんなお酒なのか、歴史・原料・種類・カクテルレシピなどを紹介します。

シャルトリューズとは

フランス産の薬草系のリキュールで、元は1605年、フランス王アンリ4世の宮廷に、とある人物によって伝えられたとされています。

その処方の薬草をフランスで入手するのは困難で、実際につくることはできなかったようです。

めぐりめぐって1764年に、フランス東南部グルノーブル山中のラ・グランド・シャルトリューズ修道院に伝わり、「ジャローム・モーベック」という修道士が現在のシャルトリューズ・グリーン(ヴェール)の原型をつくったと言われています。

1838年には、同じ修道院の「ブルーノ・ジャケ」という修道士がシャルトリューズ・イエロー(ジョーヌ)を開発しました。

原料

原料の薬草の配合については、3人の修道士によって秘密裡に行われています。

薬草を束ねたものをつくり、グレープスピリッツ(ブランデー)とともに単式蒸留機で蒸留し、東欧産のオーク樽で数年熟成し、ブレンド後、水・シロップやハチミツなどを加えてつくられます。

使用している材料は定かではないですが、推定されているものは下記です。

グリーン(ヴェール)とイエロー(ジョーヌ)

シャルトリューズにはグリーン(ヴェール)とイエロー(ジョーヌ)があります。

お店で注文するときは、どちらにするか尋ねられます。

そこで、グリーンとイエローの違いを簡単に紹介します。

グリーン(ヴェール)

グリーンはフランス語で「ヴェール」といい、緑色という意味です。

リキュールの色味も緑色で、その名がつけられたと考えられます。

味わいとしては辛口で、薬草とミントの風味も豊かに感じられます。

アルコール度数も55度と高く、濃厚な男性的なリキュールです。

イエロー(ジョーヌ)

イエローはフランス語で「ジョーヌ」といい、黄色という意味です。

リキュールの色味も黄色く、色でその名前がつけられています。

味わいはハチミツのような甘い香味が特徴的で、そこに薬草の風味が加わっている印象です。

アルコール度数は40度と、グリーン(ジョーヌ)よりは優しいですが、それでも強いお酒です。

その他のシャルトリューズ

シャルトリューズで代表的なのはグリーン(ヴェール)とイエロー(ジョーヌ)ですが、それよりもグレードが高い種類も販売しているので、参考までに紹介します。

VEP

Vieillissement exceptionnellement prolongの略で、長期熟成という意味です。

VEPはグリーン、イエローともにつくられており、8年以上樽熟成されたものです。

エリキシル・ヴェジェタル

エリキシル・ヴェジェタルとは、植物の霊薬という意味。

アルコール度数71度とからり度数が強く、グリーン(ヴェール)のエキスを濃縮してつくられたものです。

長寿の秘酒とも言われており、角砂糖に染みこませて味わいます。

シャルトリューズのカクテルレシピ13選

シャルトリューズは、ストレートやロックで飲むのもいいですが、アルコール度数が強くクセもあります。

カクテルとして飲まれることも多く、シャルトリューズを使ったカクテルレシピを13種類紹介します。

シャルトリューズトニック

シャルトリューズとトニックウォーターでシンプルなカクテルです。

一般的によく飲まれる処方。

シャルトリューズオレンジ

オレンジジュースで割る、フルーティーでクセのあるカクテルです。

アラスカ

ジンとシャルトリューズのイエローでつくる有名なショートカクテルです。

シェイクしてつくる場合と、ステアでつくる場合があり、人によって違います。

グリーンアラスカ(エメラルドアイル)

アラスカがイエロー(ジョーヌ)でつくるのに対し、グリーン(ヴェール)でつくるカクテルです。

グリーンアラスカもしくはエメラルドアイルと呼ばれることもあり、通常のアラスカよりも度数が強く辛口です。

サンジェルマン

シャルトリューズのグリーン(ヴェール)と、卵白を使用するまろやかなカクテルです。

ラストワード

世界で最も売れているカクテルランキング2020で29位にランクインしているカクテルです。

ジンベースのカクテルで、このカクテルの原型は1951年には登場していたと言われています。

イエローパロット

黄色いオウムという意味のカクテルで、フルーティーでな味わいです。

パッセンジャーリスト

多数のお酒が混ざりあった、パンチのある甘口ショートカクテルです。

シャルトリューズモヒート

ラムベースのカクテル、モヒートのアレンジレシピです。

シャルトリューズのグリーン(ヴェール)とミントで、独特な薬草の香りの爽やかカクテルです。

スプリングフィーリング

ビジュー(アンバードリーム)

プースカフェスタイルでつくったカクテルがビジュー。

ステアでつくるとアンバードリームという名前になります。

テイクファイブ

デンマークのバーテンダーが、「テイクファイブ」というジャズの曲に魅せられてその名がつけられたと言われています。

チャイニーズレディ

なぜチャイニーズかは不明ですが、すっきりした味わいのショートカクテルです。

シャルトリューズの飲み方はいろいろ

シャルトリューズの歴史や種類、カクテルレシピなど紹介しました。

独特な薬草、ハーブの香味があるリキュールなので、日本人よりも海外の方に人気がある印象です。

ストレートやロックで飲むのもいいですが、色々なカクテルがあるので、気になった方は是非飲んでみて下さい。

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