4大スピリッツのひとつとして大人気のウォッカ。
味わいは無味無臭で、基本的にはカクテルのベースとして世界中で親しまれています。
フレーバーがついているものも発売されており、カクテル以外でもロックで飲まれることもあります。
普段あまり飲まない人にとっては、ウォッカとはどんなお酒かも知らないと思います。
そんな方のために、今回はウォッカとはどんなお酒なのか?
「ウォッカの歴史・種類・おすすめの飲み方」を簡単に紹介していきたいと思います!!
目次
ウォッカとは?
主に穀物を原料として、糖化・発酵・蒸留した後、白樺の炭でろ過した蒸留酒です。
基本的に他の酒よりもクセが少なく、よく無味無臭のお酒とも言われています。しかし無味無臭ではなく、原料の穀物由来の味わいや、まろやかさがわずかながら感じられます。
歴史
ウォッカがいつごろ生まれたかはっきりとわかってはいませんが、モスクワ公国の1283~1547年の記録に、ロシアの地酒として農民の間で飲まれるようになったとあるので、そのころから飲まれていました。
隣国のポーランドでは、11世紀ごろから存在していたという説もあります。
当時ズィズネーニャ・ワダ(Zhiznennia Voda=生命の水)と呼ばれ、単にワダと呼ばれ、16世紀イワン雷帝のころからその愛称形のウォッカ(Vodka)と呼ばれるようになりました。
当時は連続式蒸留機はなく、単式蒸留機で蒸留していたため雑味も多く、香草によって香りづけもしていたようです。
原料
17世紀~18世紀頃のウォッカは、主にライ麦を原料としてつくられていましたが、18世紀後半からトウモロコシやジャガイモも使われるようになります。
1810年、セントペテルスブルグの薬剤師アンドレイ・アルバーノフが炭の吸着性作用を発見し、ピョートル・スミノフがウォッカの製造にこの炭を最初に利用したといわれます。
これ以来、ウォッカは炭でろ過することで、クセの少ない酒という個性が確立しました。
19世紀後半には連続式蒸留機が導入され、クセのないすっきりとした酒質となり、現在のウォッカが誕生します。
ウォッカの種類
ウォッカの種類は大きく2つにわけられます。
レギュラータイプとフレーバードウォッカです。
レギュラータイプ
一般的なイメージのある、「色は透明でクセが少なく、カクテルのベース」としてよく使用されています。
フレーバードウォッカ
対してフレーバードウォッカは、その名の通りフレーバー(香味)がついたウォッカです。
レモンの果皮を使うリモナヤ、ナシやリンゴの新芽にブランデーも加えるスタルカ、ジュニパーベリーやオレンジなど多彩な素材で香りづけしたオホートニチナヤなどが有名。
ウォッカの主な生産国
ウォッカの代表的な生産国としては、ロシア・ポーランド・その他ヨーロッパ・北アメリカなどが挙げられます。
ロシア
ロシアのウォッカには、澄み切ったニュートラルなものから、わずかに甘くまろやかなもの、香草で香りづけしたウォッカ、リキュールタイプのものなどがあります。
極寒の地域の国民酒ということもあり、アルコール度数50度を超える銘柄も多いです。
代表的な銘柄:
ストリチナヤ・スタルカ・ズブロッカ
ポーランド
ポーランドではWODKAとつづり、ヴォトカと発音します。原料はライ麦を主原料としており、ほのかにライ麦の風味が残っています。
代表的な銘柄:
ベルヴェデール・プラウダ・スピリタス
その他ヨーロッパ
ポーランド以外にもヨーロッパの代表的な生産国があるので紹介します。
代表的な銘柄:
フィンランド・・・フィンランディア
スウェーデン・・・アブソリュート
フランス・・・グレイグース・シロック
北アメリカ
アメリカやカナダのウォッカは、主にトウモロコシを原料としており、アルコール度数約95%以上のグレーンスピリッツでつくります。
原料由来の香味はほとんどなく、クリーンでニュートラル。
炭でのろ過処理は強いため、ドライなタイプに仕上がっています。
代表的な銘柄:
スミノフ・カムチャッカ・スカイ・サイレントサム
近年では、プレミアムウォッカの生産が盛んで、オランダのケテルワンというウォッカは、バーテンダーの間でも特に人気があります。
簡単にできる!ウォッカのおすすめカクテル6選
ウォッカリッキー
材料
- ウォッカ
- 炭酸水
ウォッカと炭酸だけのシンプルなカクテルです。さっぱりとクセもないので食事にも合います。
モスコミュール
材料
- ウォッカ
- ライム
- ジンジャエール
ライムとジンジャエールの爽快感がおいしいカクテルです。
ウォッカのカクテルでも人気のひとつ。
ソルティドッグ
材料
- ウォッカ
- グレープフルーツジュース
- 塩
人気のカクテルのひとつで、塩とグレープフルーツジュースの相性がよく、女性にもおすすめです。
シーブリーズ
材料
- ウォッカ
- グレープフルーツジュース
- クランベリージュース
名前からして爽やかで、味わいもすっきりとして飲みやすいです。
ブラックルシアン
ブラックルシアン
材料
- ウォッカ
- カルアリキュール
カルーアのコーヒーの味わいそのままに、アルコール度数が強めでガツンとくるカクテル。
お酒が強く、甘い味わいが好きな方におすすめ。
ソルトリック
材料
- ウォッカ
- グレープフルーツジュース
- 塩
- トニックウォーター
ソルティドッグにトニックウォーターを加えたカクテル。
ソルティドッグよりも飲みやすく、炭酸のシュワシュワが爽やかな一杯です。
-
カクテルレシピ一覧|ウォッカベースのカクテルを五十音順で一挙紹介!
続きを見る
ウォッカを楽しもう!
ウォッカのことについて紹介してきました。
ウォッカの歴史や種類、カクテルを知ることで、少しは興味をもっていただけると幸いです。