カクテルをつくるとき、手際よくおいしく作成するためには、昔から伝統的に使われてきた道具や新たに開発された道具を使う必要があります。
実際にバーで使用される道具は、どのようなものがあるのでしょうか?
見たことはあってもその名前がわからなかったり、用途がわからない道具もあると思います。
今回はバーツールを、その名称とともに紹介します。
目次
カクテル作成ツール
カクテルシェーカー
材料を混ぜると同時に冷やす道具です。
バーテンダーがシャカシャカ振るイメージが世間一般的だと思います。バーにはなくてはならない必需品です。
シェーカーの種類は、スリーピースシェイカーとツーピースシェイカー(ボストンシェイカー)の2種類。日本ではスリーピースが主流で、海外ではツーピースが主流となっています。
それぞれ同じシェーカーでも、カクテルの仕上がりは違います。
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ミキシンググラス
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シェーカーと同様に材料を混ぜて冷やす道具です。シェーカーは混ざりにくい材料でカクテルをつくるのに対し、ミキシンググラスは混ざりやすい材料でカクテルをつくるときに使用します。
普通のグラスよりも厚手で、大きいのが特徴です。カクテルづくりには欠かせません。
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バースプーン
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材料を混ぜるときに使用するスプーンで、柄が長く、らせん状によじれています。
この形状のおかげでスムーズに回転させることができるため、ステアでカクテルをつくるときに必要です。
※ステア・・・カクテルづくりの技法。
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メジャーカップ
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酒やジュースを素早く計ることができる道具です。一般的には、30mlと45mlのカップが背中合わせになっており、バーでもよく使用されます。
他には15mlと30ml、30mlと60mlなどもありますが、30mlと45ml単位でつくるカクテルが多いです。
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ストレーナー
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シェーカーやミキシンググラスからカクテルを注ぐとき、氷や果物の果肉がグラスにに入らないようにする道具です。
平らなステンレスの板に、らせん状のワイヤーがついています。
ストレインを直訳すると「ろ過する」という意味で、氷や果肉を取り除いてろ過する役目があることから名づけられました。
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ブレンダー(ミキサー)
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日本ではミキサーといいますが、アメリカではミキサーといわずにブレンダーと呼びます。
フローズンカクテルやフルーツカクテルをつくるときに使用され、バーの必需品でもあります。
ブレンダーを使ってカクテルをつくる技法をブレンドといいます。
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エスプーマ
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レストランの調理にも使用される道具で、カクテルにも使われます。
フルーツやお酒などにCo2(炭酸ガス)を直接添加することで、カクテルをムース上にします。軽い口当たりの泡状のカクテルがつくれます。
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氷関連器具
アイスクラッシャー
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クラッシュアイス(細かく砕かれた氷)をつくる道具で、手動のものと電動のものがあります。
モヒートなどのクラッシュアイスを使うカクテルに必要です。
アイストング
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氷を挟んでつかむ道具です。先がギザギザになっているものや、ステンレス製でバネの復元力が強いものが使いやすいです。
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アイスピック
氷を砕くのに使用する道具です。アイスピックは一本やりになっているものや、三本やりになっているものなどがあります。
一番汎用性があるのは一本やりで、氷を砕くだけでなく丸氷もつくることができます。
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アイスペール
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割った氷を入れておく道具です。溶けた氷を切るための中敷きがついていると便利です。
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その他器具
スクイザー
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レモンやライム、オレンジやグレープフルーツなど、柑橘系のフルーツを搾るときに使います。
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ペストル
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フルーツやミントを潰すときに使用します。先端がギザギザになっているため潰しやすく、力が入れやすくなっています。
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カクテルピン
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マティーニやマンハッタンなど、カクテルによってはオリーブやチェリーを添えて提供することがあります。その際に用いるのがカクテルピンで、オリーブなどを刺してグラスに飾ります。
シズラー
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瓶のふたを開けるための栓抜きで、バーでよく使用されます。
炭酸水の瓶やトニックウォーターの瓶ふたを開け、シズラーがふたの代わりになるので便利です。
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ワインストッパー
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ワインを開栓した後、酸化を防ぐための道具です。コルクを開栓し、ストッパーをボトルの口に差し込み空気を抜きます。
ワインを開栓して2,3日程度はおいしく飲むことができます。
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シャンパンストッパー
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シャンパンやスパークリングワインを開栓した後、炭酸ガスが抜けないようにボトルの口を密閉する道具です。
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ビターズボトル
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ビターズという苦みのあるお酒を入れておくための容器です。カクテルのアクセントや隠し味として使うもので、ビターズボトルは1dash、2dashなど少量ずつしか出てこないようにつくられています。
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ポアラー
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注げる液体の量が決まっているため、お酒を注ぐのをコントロールしやすくする道具です。酒瓶のふたを外して替わりにポアラーを差し込むだけです。フレアバーテンディングのような、魅せるカクテルづくりのときによく使われます。
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ホームバーをつくるなら買っておきたいバーツール!
以上がバーにおいてある一般的なバーツールです。
これらを揃えておけば、家でもカクテルをつくるのに役に立ちます。
もし、家でカクテルをつくろうと思うなら、あって損はないので、常備してあると便利ですよ。