テキーラベースのカクテルと言えばマルガリータやテキーラサンライズが有名ですが、テキーラの産地である本場メキシコでよく親しまれているのが、パロマというカクテルです。日本ではあまり知られていませんが、テキーラの人気カクテルのひとつとして、世界中で愛飲されています。今回はこのカクテルをつくっていきます。
目次
パロマとは?
語源
パロマは、スペイン語で鳩という意味の女性の名詞です。対人のコミュニケーションに関して、性格のいい人という意味で用いられます。
由来
由来は定かではないようですが、パロマ誕生となった有力な説をひとつ紹介します。
テキーラ村にある伝説的なバーLa Capillallaのオーナー「Javier Delgado Coronalgado Corona」氏がつくった説。
テキーラはストレートで飲むのが当たり前でしたが、ある日オーナーはバーテンダーに氷とグレープフルーツシロップを混ぜてつくるよう指示しました。
しかしバーテンダーは指示を無視していつも通りテキーラのストレートを提供しようとしましたが、オーナーはそれを予想しておりカウンターで自らシロップを混ぜて、パロマが誕生。
世界のトップクラシックカクテルのひとつに選ばれる
イギリスの酒類専門誌『Drinks International』が『The World's Best-Selling Classic Cocktails 2020』を発表しています。
これは世界のトップバーを調査し、人気のクラシックカクテルをランキングづけしたものになります。
そのランキングでパロマは第36位に選ばれており、世界で人気のテキーラカクテルとして認知されています。美味しいカクテルなので、近いうちに日本でも知られることになるかもしれませんね。
ちなみに、アメリカではテキーラの記念日として「パロマの日」が制定され、日本では5月22日がパロマの日として制定されています。
カクテル言葉:考えの正しさを主張できる心優しい人
パロマのカクテル言葉は少し長いですが「考えの正しさを主張できる心優しい人」です。
テキーラとグレープフルーツジュース、トニックウォーターが合わさり飲みやすい味わいがやさしさを表現しています。
パロマのレシピ
材料
- テキーラ45ml
- グレープフルーツジュース45ml
- トニックウォーター適量(100mlほど)
- 塩適量
グレープフルーツがない方はライムをしぼってもいいですし、トニックウォーターではなく炭酸水を使用しても大丈夫です。
パロマのつくり方
1.塩をグラスにつけてスノースタイル。
グラスのふちにグレープフルーツの果汁をつけます。
塩をつけます。(※今回はハーフソルトといって、半分だけつけました。)
2.材料を注ぐ。
氷を入れたグラスにテキーラを45ml注ぎます。
グレープフルーツジュースを45ml注ぎます。
3.ステア。
バースプーンを塩にあたらないよう、ステアします。
4.トニックウォーターを注ぐ。
なるべく氷にあてないようにトニックウォーターを注ぎます。
5.ビルド。
炭酸があまり抜けないよう、軽く上下にかき混ぜます。
6.完成。
グレープフルーツスライスを飾って完成です。
パロマを飲んだ感想
グレープフルーツと塩がさわやかな味わいのロングカクテルです。
テキーラは柑橘系と相性がいいためグレープフルーツともよく合い、トニックウォーターの独特な苦味、爽快感がさっぱりと飲みやすくしてくれます。
暑い夏の日に飲みたい一杯です。
今回はテキーラとグレープフルーツの分量は同じで、トニックウォーターはその2倍くらいの量でつくりました。
テキーラ感はしっかりとあり飲みごたえがありますが、アルコール感はきつくなく飲みやすい印象です。
アルコール度数:約9度
使用した銘柄
テキーラ:クエルボ シルバー
代表的なテキーラのブランドで、クセがあまりないのが特徴です。
トニックウォーター:カナダドライ
トニック独特の苦味と、少し甘みが強めのトニックウォーターです。
パロマのレシピは色々ある!
パロマのレシピは様々あります。グレープフルーツではなくライムを使用したり、トニックウォーターではなく炭酸水でつくったりされます。
また、塩も今回はグラスのふちにつけていますが、液体に混ぜる人もいます。
これという正解はないので、自分好みにアレンジしていきましょう!!