この記事では、カクテルのアルコール度数を計算する公式を紹介します。
カクテルを飲むとき「このお酒は何度くらいなんだろう?」と気になったことはありませんか?
しかし、自宅でカクテルをつくるときや、居酒屋、バーでカクテルを飲むとき、自分が飲むカクテルの度数が何%なのかを知っている方はほとんどいないと思います。
- ロングカクテル:度数が低い
- ショートカクテル:度数が高い
※ロングのカクテル・・・炭酸やジュースで割られていることが多く、長い時間かけて楽しむカクテル。
※ショートのカクテル・・・逆三角形の小さめのグラスで提供されることが多く、短時間で楽しむカクテル。
こんなざっくりとしたイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?
しかし、ロングカクテルでも度数が強いカクテルはあるし、ショートカクテルでも度数が低いカクテルはあります。
「アルコール度数を知らずにカクテルを飲んでしまい、気づいたら酔いすぎてしまっていた。」
「カクテルをすすめられて飲んだらアルコール度数が強いお酒だった。」
そんな失敗をしないためにも、カクテルのアルコール度数を計算する方法を知っておくのはおすすめです。
それでは詳しく解説していきます。
この記事でわかること
- 主要なお酒の基本アルコール度数
- アルコール度数計算の公式
- スタンダートカクテルのアルコール度数
目次
お酒の種類とアルコール度数
アルコールの計算公式をお伝えする前に、主要なお酒がそれぞれアルコール度数何%くらいなのかを紹介します。
主要なお酒のアルコール度数
普段私たちが飲む、ビールや焼酎、日本酒、ウィスキー、ワインなどの度数はどのくらいかご存じですか?
主要なお酒のアルコール度数
- ビール:5度
- ワイン:12~14度
- 日本酒:15~20度
- 焼酎:20〜25度
- ウィスキー:40度
銘柄によって多少前後しますが、だいたいこんな感じです。
カクテルに使用されるお酒の度数
カクテルに使用されるジンやウォッカなどのスピリッツ、甘いリキュールなどのお酒のアルコール度数は何%なのでしょうか?
カクテルに使用されるお酒のアルコール度数
- ジン、ウォッカ、ラム、テキーラなどのスピリッツ:40度
- カシス・ピーチ・カルアなどのリキュール:20度
ジンやウォッカなどのスピリッツは度数40%くらいで、リキュールもだいたい20%前後のアルコール度数があります。
意外とリキュールはアルコール度数が強いので、甘くて飲みやすいからと言って飲み過ぎないようにしましょう。
カクテルのアルコール度数計算の公式
基本的にカクテルは「ベースとなるお酒+副材料(お酒やジュースなど)」と、この2つの要素を足してつくられます。
アルコール度数もこの組み合わせから計算していきます。
計算の公式を画像にまとめました。
理系で計算が得意な方はこれをみてすぐに理解できるかもしれません。
しかし、これをみてもよくわからない。という方に、実際にスタンダードカクテルを計算するとアルコール度数が何度になるのかをお伝えします。
スタンダードカクテルのアルコール度数は?
定番のスタンダードな5種類のカクテルを、アルコールの計算公式にあてはめて計算してみました。
なお、つくる人やお酒の銘柄によって、使う材料の分量やアルコール度数が異なるため以下の条件で計算します。
- カクテルは一般的なレシピに基づいて分量を定める。
- 氷が溶けた時の水分は含めない。
カシスオレンジのアルコール度数:約4%
カシスオレンジの計算式
- 材料:カシスリキュール(20度):30ml、オレンジジュース(0度)120ml=総量150ml
- つくり方:カシスリキュールとオレンジジュースを混ぜる。
度数を計算:
(30ml×20度)+(120ml×0度)=600
600÷ 150=4
アルコール度数:4%
ソルティドックの度数:約13%
ソルティドックの計算式
- 材料:ウォッカ(40度):45ml、グレープフルーツジュース(0度)90ml =総量135ml
- つくり方:ウォッカとグレープフルーツジュースを混ぜる。
度数を計算:
(45ml×40度)+(90ml×0度)=1800
1800÷ 135=13.33...
アルコール度数:約13%
カルアミルクの度数:約5%
カルアミルクの計算式
- 材料:カルーア(20度):30ml、ミルク(0度)90ml =総量120ml
- つくり方:カルーアとミルクを混ぜる。
度数を計算:
(30ml×20度)+(90ml×0度)=600
600÷ 120=5
アルコール度数:約5%
ジントニックの度数:約9%
ジントニックの計算式
- 材料:ジン(40度):45ml、トニックウォーター(0度)160ml、ライムジュース(0度)2ml =総量207ml
- つくり方:ジンとライムジュースとトニックウォーターを混ぜる。
度数を計算:
(45ml×40度)+(160ml×0度)+(2ml+0度)=1800
1800÷ 207=8.69...
アルコール度数:約9%
マティーニの度数:36%
マティーニの計算式
- 材料:ジン(40度):50ml、ドライベルモット(17度)10ml、オレンジビターズ(40度)1ml=総量61
- つくり方:ジンとドライベルモットとオレンジビターズを混ぜる。
度数を計算:
(50ml×40度)+(10ml×17度)+(1ml×40度)=2,210
2,210÷ 61=36.22...
アルコール度数:約36%
まとめ:アルコール計算式でカクテルの度数を計算してみよう!
アルコール度数の計算方法は理解できましたでしょうか?
計算式がよく理解できないという方は、実際にカクテルを例にしていくつか計算しているので、数字をあてはめて自分で計算してみると意外と簡単です。
記事で紹介したアルコール度数をまとめます。
まとめ
種類別お酒のアルコール度数:
- ピール:5度
- ワイン:12〜14度
- 日本酒:15〜20度
- 焼酎:20〜25度
- ウィスキー:40度
- ジン、ウォッカ、ラム、テキーラなどのスピリッツ:40度
- カシス、ピーチ、カルアなどのリキュール:20度
カクテルのアルコール度数
- カシスオレンジ:4度
- ソルティドック:13度
- カルアミルク:5度
- ジントニック:9度
- マティーニ:36度
今回計算したカクテルの度数は、あくまで目安です。
※銘柄や分量によって誤差はあるので、必ずしもこのカクテルはこの度数というわけではありません。
今後、自分でカクテルをつくるときや、バーでカクテルを飲むときの参考にしていただけたら幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
参考文献: