山崎や白州など、12年や18年物の希少価値が高く、お目にかかることは少なくなりました。
その代わりに、年数が書いていないウィスキーはたまにスーパーなどでも見かけます。
年代ものと、年数が書いていないウィスキーの違いは?
値段は全然違うのに、同じ銘柄。
値段が違うのにはきちんと理由があります。
知っている方も多いとは思いますが、今一度ここで、深く掘り下げていきたいと思います。
NASとは
Non Age Statement(ノン・エイジ・ステートメント)の略です。
ボトルのラベルに熟成年数を表示していないウィスキーのことを指します。
この山崎はNASで、見てもらうと、ラベルには年数が書かれていません。
年数がないから偽物。というわけではないのでご注意ください。
NAS生産理由
現在、NAS(年数表記がないウィスキー)が続々と生産されています。
なぜNAS(年数表記がないウィスキー)が増えているのでしょうか??
ウィスキーの原酒不足
今でこそ、国内外から人気のウィスキー。
少し前までは違いました。
~2000年【ウィスキーの需要が低い】
世界中でウィスキーの人気がなかったため、生産者たちはウィスキーをたくさんつくるわけにはいかなかった。
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2000年~【ウィスキーの需要激増】
ウィスキーが急激に人気になったが、ウィスキーの熟成には時間がかかるため、原酒が足りない。
NASの自由度
年数表記がされていないからといって、
そのウィスキーが、熟成されていないわけではありません。
ボトル中のウィスキー80%が、熟成年数10年以上で、20%が熟成年数5年のものが入っていることもあります。
ブレンダーが、熟成年数の長いものから短いものまでを組み合わせる。
それが、より味わい深いウィスキーをつくることにもつながります。
そういった意味では、各ブランドがウィスキーのラインナップを広げる手段としてのNASとも言えます。
まとめ
NASとは、年数表記のないウィスキーのことで、その生産背景には原酒不足が関わっています。
NASには悪い側面だけではありません。
熟成年数を組み合わせることで、味わいがより深くなる可能性があります。
是非一度、試してみてはいかがでしょうか?
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