サントリーやニッカなどの長い歴史があるわけではないが、
世界中で話題のクラフトディスティラーズがあります。
それが、秩父蒸留所です。
お酒が好きな方は、ご存じの方が多いと思いますが、
あまり知らない方、勉強し始めの方には、なじみの薄いウィスキーではないでしょうか??
この蒸留所がつくるウィスキーは、イチローズモルトといって、発売したとたんすぐに売り切れてしまう。
そんなウィスキーです。
イチローというと、元プロ野球選手のイチロー選手がいますが、残念ながら関係はありません。
つくった方が肥土伊知郎(あくといちろう)という方で、ウィスキー業界では紛れもなく、世界のイチローという地位を築いているのです。
日本が世界に誇るウィスキーのひとつでもある、このイチローズモルトについて今回は掘り下げていきます。
目次
現場で感じたイチローズモルトの実状
筆者がバーで働いていたとき感じたのは、イチローズモルトは人気があるわけではない。
ということでした。
いや、正確には、イチローズモルトを知らない方が多いので、注文されること自体が少ない。
ということです。
イチローズモルトを置いているバーも少ないため、なかなか出会うことがなく、知らないのも当然です。
ウィスキー好きな方に
「イチローズモルト飲みたいけど、どこ行ってもないんだよな。」
その方に、置いているバーを教えると
「そんないい情報教えちゃっていいの?ありがとう!!」
イチローズモルトの種類
そんな人気で、現在品薄のイチローズモルト。
どんな種類があるのか、見ていきたいと思います。
イチローズモルト&グレーン
世界中の9つの蒸留所のモルト原酒と、2つの蒸留所のグレーンウィスキーをブレンドした、
ブレンデッドモルトです。
2011年にリリースされました。
スーパーやコンビニにはありませんが、酒屋さんではよく見かけます。
参考価格:約4000円で、お手頃です。
イチローズモルト ダブルディスティラーズ
羽生蒸留所と秩父蒸留所の原酒をブレンドした、ブレンデッドモルトです。
2009年WWA(ベストジャパニーズ・ブレンデッドモルト)にも選ばれています。
2009年にリリースされました。
参考価格:約15000円。
イチローズモルトMWR(ミズナラ・ウッド・リザーブ)
ミズナラ樽で熟成させたブレンデッドモルトです。
2010年にリリースされました。
ピートの強いタイプをブレンドしてつくられているそう。
参考価格:約15000円です。
イチローズモルト ワインウッドリザーブ
フレンチオーク製の赤ワイン樽で熟成させたブレンデッドモルトです。
華やかさでフルーティー、ビターチョコレート、オレンジピールなど複雑でエレガントな仕上がり。
2010年にリリースされました。
参考価格:約15000円です。
イチローズモルト&グレーン リミテッドエディション
秩父で熟成された、個性豊かなモルト原酒やグレーン原酒をバランスよくブレンドした、
ブレンデッドモルトです。
参考価格:約17000円です。
最後に
今回紹介したイチローズモルトは、リーフラベルシリーズ
と呼ばれ、ブレンデッドウィスキーになります。
イチローズモルトはその他、
- シングルモルト「秩父」シリーズ
- カードシリーズ
- ニューボーンシリーズ
等いろいろリリースされています。
これらは希少価値が高く入手困難で、何十万もの価値があります。
それに比べると、リーフラベルシリーズは入手しやすいものとなっています。
是非一度、試されていはいかがでしょうか?