通常カクテルをつくる際には、カクテルグラスやタンブラーなどが使用されます。
カクテルによってどんなグラスを使用するのか決まりますが、銅製のマグカップを使用して提供されるカクテルがあります。
「モスコミュール」です。
モスコミュールをつくるとき、本格的なバーでは必ずと言っていいほど銅製マグカップ(銅マグ)が使われます。
そこで今回は、モスコミュールをつくるなら1つは持っておきたい銅マグについて紹介します。
銅マグのメリットやデメリット、手入れ方法、実際に使ってみた感想を詳しくお伝えします。
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銅マグは1つは絶対持っておきたいですね!
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目次
銅マグカップのメリット・デメリット
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銅マグカップとは、銅製マグカップの略称になります。
銅で作られたマグカップは、どんなメリットやデメリットがあるのかを紹介します。
銅マグのメリット
熱伝導率がいい
銅は熱伝導率がいいため、冷たい飲み物を注ぐとすぐにカップ自体も冷えます。
暑い日に冷たいコーヒーやお酒を飲むとき、ひんやりとした手触りと、カップを口につけたときのひんやり感はたまりません。
逆に暑い飲み物を入れるとカップも熱くなるので要注意。
抗菌仕様
銅は殺菌効果があるため、 微生物やウイルス、細菌の繁殖をおさえてくれます。
ある実験で、インフルエンザウイルスを銅の表面に接触させたところ、1時間後には約75%のウイルスが死滅し、6時間後には0.025%まで減少した結果が出ています。
また、アメリカの環境保護庁は2008年に「銅・真鍮・ブロンズなどは人体に有害な致死性のある病原体を殺菌し、公衆衛生に効果がある」と発表しています。
下水処理や硬貨でも銅が使用されており、銅マグでドリンクを飲むのは、少なからず健康にもよさそうですね。
割れない
あたりまえではありますが、銅マグはガラス製ではないため、床に落としてしまっても割れることがありません。
グラスは使用するたびに耐久度が下がり、長年使うと割れやすくなります。
その点、銅マグは安心して使用することができます。
銅マグのデメリット
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結露で水滴が大量発生
熱伝導率がいいためカップが冷えますが、その分結露で水滴がカップにたくさん発生します。
カップの底が濡れやすく、コースターもびしょびしょに。
氷が溶けやすい
熱伝導がよくてよく冷える分、氷が溶けるのも早く薄まりやすいです。
暑い日は氷が溶けるのが早いので、注いただら早めに飲むのをおすすめします。
変色
銅は使ううちに色が変わっていきます。
銅マグは通常は火にかけることがなく、入れるものも飲み物なので変色しにくいですが、それでもグラスと違い錆びることもあります。
定期的な手入れが必要です。
銅マグの手入れ方法
銅マグはさびやすいため、洗ったあとは水をふきとって乾燥させるのがおすすめです。
とはいえ、毎回洗うたびに拭くのは面倒だという人もいると思います。
実際、そこまで神経質にならなくても大丈夫。
変色してきたら、お酢に少し塩を入れて混ぜ合わせ、それでやさしく磨いてあげましょう。
新光金属 Cooper 100 10oz
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銅マグカップは比較的値段が高いですが、このブランドは他のよりもリーズナブルです。
サイズがいくつかあるので、しっかりと確認して買いましょう。(1oz・・・約30ml)
下の写真は、10ozの銅マグでつくったモスコミュールです。
個人的にはこのサイズでちょうどいいですが、もう少し量が入る12ozでもいいと思います。
16ozは大きすぎる気がしますね。
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銅マグのカクテルと言えばモスコミュール
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ウォッカベースのカクテルでお馴染みのモスコミュール。
本格的なバーでは必ずと言っていいほど、銅マグで提供されます。
その理由はご存知ですか?
元々ウォッカのブランド「スミノフ」が販売促進のために、銅マグメーカーと手を組んで、スミノフウォッカとジンジャービアを銅マグに注いでつくったのが、モスコミュールの始まりだと言われています。(説は他にもあります)
そのため、モスコミュールをつくるときは銅マグを使用することが多いです。
1個は持っておきたい銅マグ!
銅マグで飲み物を飲むと、清涼感があり高級感もでてくるので、それだけで気分を上げてくれます。
暑い日はキンキンに冷えたものがいいですよね。
モスコミュールなどのカクテルだけでなく、ビールやアイスコーヒー、ジュースを飲むときにもおすすめです。
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