甘いカクテルをつくるとき、よく使用されるリキュールがカカオリキュールです。
今回は、カカオリキュールについてどんなお酒なのか、原料・製法・カクテルレシピなど詳しく解説します。
目次
カカオリキュールとは
カカオ豆の香味が特徴的な甘いお酒で、フランスではリキュール・ド・カカオと総じて呼びますが、その中でも糖分が1ℓ当たり250g以上含まれているものをクレーム・ド・カカオと名乗ることができます。
原料
主な原料はカカオ豆で、ガーナやアフリカ、ベネズエラ、エクアドルなど中南米が主な原産地です。
その他、バニラやクローブ、オレンジ果皮などを使用して造られます。
製法
カカオリキュールはメーカーによって原料や製法が多少異なりますが、一般的な製法を紹介します。
【カカオブラウンリキュール】
- カカオ豆を焙煎後に粉砕し、色と香りを抽出するため、蒸留酒に浸漬する。
- 中性スピリッツに浸漬後、蒸留して揮発性の芳香成分を濃縮した無色透明の液体をつくる。
- この2つの液体をブレンドして、リキュールの原液をつくる。
- さらに、バニラやクローブ、メース、オレンジ果皮などを中性スピリッツに浸漬して蒸留した香味液をつくり、上記でつくったリキュールの原液に混ぜる。
- その後、砂糖、水、アルコール(コニャックやキルシュワッサー、クセのない中性スピリッツなど)を加えて熟成、ろ過し、カラメルで色調を調整して製品となる。
上記がチョコーレートの色合いのカカオブラウンで、無色のカカオホワイトはまた少し違います。
【カカオホワイト】
カカオを浸漬後に蒸留した無色透明の原液と、バニラなどを蒸留した無色の液とでつくられ、着色料を用いないで製品化。
ただアルコールにカカオ豆と砂糖を加えるわけではないのですね。
カカオリキュールとチョコレートリキュールの違い
カカオリキュールとは別に、チョコレートリキュールと呼ばれるものが存在します。
従来からつくられていたのが、カカオ豆の香味が強く甘みも濃厚なタイプで、これを一般的にカカオリキュールと呼びます。
一方チョコレートリキュールもカカオリキュールの一種なのですが、クリームを加えてまろやかに仕上げたものをそう呼び、カカオの風味よりもチョコレート感が強いお酒です。
ゴディバやモーツアルトといった銘柄が一般的で、ロックでそのまま飲んだり、牛乳と割って飲みます。
カカオリキュールのおすすめブランド
カカオリキュールは色々なメーカーが販売しています。その中でもトップブランドを紹介します。
ボルス
オランダのメーカーで、色々な種類のリキュールを販売しています。
価格もリーズナブルで味も美味しいので、初めて買う方におすすめです。
バーテンダーの多くがこのボルスのお酒を使用しています。
マリーブリザール
フランスのメーカーで250年以上の歴史があり、こちらもスタンダードなカカオリキュールです。
ボルスよりは少々お高めです。
エギュベル
こちらもフランスのメーカーで、フランスの一流ホテルでも使用されています。
マリーブリザールと同じ価格帯です。
カカオブラウンのカクテルレシピ【5選】
カカオブラウンリキュールを使ったカクテルを紹介します。
アレキサンダー
レシピ
- ブランデー
- カカオブラウンリキュール
- 生クリーム
カカオフィズ
レシピ
- カカオリキュール
- レモンジュース
- シュガーシロップ
- 炭酸水
バーバラ
レシピ
- ウォッカ
- カカオブラウンリキュール
- 生クリーム
ブラウンベルベット
レシピ
- カカオブラウンリキュール
- ホワイトキュラソー
- 生クリーム
ドローレス
レシピ
- ブランデー
- チェリーブランデー
- カカオブラウンリキュール
カカオホワイトのカクテルレシピ【5選】
ホワイトカカオリキュールのカクテルレシピを5つ紹介します。
グラスホッパー
レシピ
- ペパーグリーンミントリキュール
- カカオホワイトリキュール
- 生クリーム
ゴールデンキャデラック
レシピ
- ガリアーノ
- カカオホワイトリキュール
- 生クリーム
プリンセスメアリー
レシピ
- ジン
- カカオホワイトリキュール
- 生クリーム
パナマ
レシピ
- ラム
- カカオホワイトリキュール
- 生クリーム
バーバリーコースト
レシピ
- スコッチウィスキー
- ホワイトラム
- ジン
- カカオホワイトリキュール
- 生クリーム
甘美なお酒!カカオリキュール
以上、カカオリキュールの原料や製法、チョコレートリキュールとの違いに加えて、カクテルレシピも紹介しました。
このリキュールが加わるだけで甘く飲みやすくなるので、お酒が苦手な女性にもおすすめです。
居酒屋にはあまり置いていないですが、バーに行ったときは是非一度試してみては?
もちろん家飲み用としてもおすすめです。