こんばんは!
「バーテンダーに、俺はなる!」と決めて、
いざ働く!となる前に、不安なことがたくさんあると思います。
その中でも今回は、「カクテルのレシピって覚えといた方がいいのかな?」
という疑問に焦点を当てたいと思います。
結論から先に言うと、確実に覚えといた方がいいです!!
仕事しながら覚えればいいじゃん!という意見もあります。
当時、私がバーで働きだしたときも、カクテルレシピはほとんど知りませんでした。
ではなぜ覚えておいたほうがいいのでしょうか?
そんな前置きはいいから、カクテルレシピだけ知りたい!という方は、この記事は読み飛ばしてください。
しかし、「なぜ、なんのためにカクテルレシピを覚えるのか」
それを理解していなければ、せっかく暗記しても現場では何の役にも立たないでしょう。
バーテンダーに限らず、どんな仕事でも、このなぜ?を考えながら仕事をすることが大切です。
カクテルレシピを事前に覚えるべき理由
カクテルレシピを覚えていない場合と、覚えている場合で、
実際の営業でどうなるのかイメージしてみましょう!!
カクテルレシピを覚えてない場合の営業風景
バーの面接に合格し、実際に働きます。
最初は先輩から業務内容について色々教えてもらうでしょう。
一通り教わったら、いざ実践!!
お客様のところへ行き、オーダーをとります!
◯才男性
「このホワイトレディってカクテルは何が入っているんですか?」

先輩に聞きに行きます。

お客様のもとへ戻ります。

◯才男性
「コアントローって何ですか?」

先輩に聞きに行きます。

お客さんのもとへ戻ります。

おわかりいただけましたでしょうか?
カオスです。
お客様の質問に、「わかりません。」
で終わらず、必ず先輩に聞きに行き、もう一度お客様へお伝えしなければならないのです。
その後、わからないことを聞かれたら、また聞きに行かねばなりません。
結局、2、3度そのやりとりを繰り返すと、もういいよ。
となり、先輩が直接お客さんのもとへ行きます。
先輩は、最初はわからないから聞くのは当たり前。
恥ずかしがらずに何でも聞きなさい。とおっしゃってくださいます。
この何でも聞きなさい。の意味には(一度だけ。何度も聞いたら食らす)
という言葉が潜んでいます。
それは当然です。
忙しい時に、何度も同じ質問をされれば、気が立ってイライラするでしょう。
そうならないためにも、最低限のカクテルレシピぐらいは覚えておきましょう。
発生するマイナス事項
お客さんの立場
- 聞いても、すぐに答えが返ってこないため時間がかかる。
- 質問の答え以上のアンサーは望めない。
- ここのお店大丈夫なのか?と不安になる。
- 疑問に思ったことを聞きずらくなる。
- せっかくバーに来たのに、店員にまで気を遣う。
自分の立場
- お客さんから質問されて、先輩に聞きに行くまでの時間がもったいない。
- 先輩が接客中、ドリンクメイキング等で取り込み中の場合は、さらに時間がかかるので、お客さんに申し訳ない。
- 何度も先輩に聞きに行くのは気を遣う。
- わからないことが恥ずかしい。
- わからないことが悔しい。
カクテルレシピを覚えている場合の営業風景
◯才男性
「このホワイトレディってカクテルは何が入っているんですか?」

◯才男性
お客さん「じゃあそれにしようかな!!」
オーダーについてのやりとりは、すぐ終わりました。
カクテルレシピを知っていると、お客さんから聞かれたこと+α(そのカクテルの追加情報)をお伝えすることができます。
この+αがあるのとないのとでは、お客さんの満足度はかなり違います。
また、基本的なカクテルレシピを知っているのは、バーテンダーとして当然です。
逆に知らなければ、なぜ知らないんだ??となります。
お客さんにとっては、バーテンダーが見習いであっても、カウンターに立つ以上は関係ないのです。
発生するプラス事項
お客さんの立場
- 聞いたこと以上のことを教えてくれるのでありがたい。
- 安心してゆっくり過ごせる。
- このバーは信頼できるからまた来ようと思う。
自分の立場
- お客さんの質問にちゃんと答えることができたことで、モチベーションが上がる。
- お客さんと、オーダー以外の会話をする時間ができる。
- お客さんに信頼され、常連につながるかもしれない。
- 「教えてないのによく知っているな」と、先輩からの評価が上がる。
これまでのことからわかるように、カクテルレシピを覚えていてまず損はないのです。
損どころか、プラスのことしかありません。
まとめ
カクテルレシピを事前に覚えておくべき理由
- お客さんから質問されてもすぐに答えられる。 ⇒ お客さんが安心する。
- お客さんの質問に+αで答えられる。 ⇒ お客さんの満足度が上がる。 ⇒ お客さんはまた来たいと思う。
- 努力を先輩から評価される。 ⇒ 次のステップの仕事を教えてもらえる。 ⇒ できることが増える。
カクテルレシピは事前に覚えておくべきだ!というと、「カクテルレシピを覚えることよりも大事なことがある。人柄だ。話術だ。」と、反論する方がいるかもしれません。
その意見には賛成です。
ただ、人柄はこれまで培ったその人の価値観によって生まれます。
話術も一朝一夕で習得できるものではありません。
しかし、カクテルレシピの習得は、努力すれば誰にでもできます。
バーで働くのが初めてだからこそ、まずは誰にでもできる、簡単なことから習得すべきだと思います。
長くなりましたが、なぜカクテルレシピを覚えた方がいいか。
ご理解いただけましたか?
ただなんとなく、覚えればいい。という気持ちでは、現場では通用しないでしょう。
バーテンダーに興味のある方向けの記事
-
バーテンダーになりたいと思ったら知っておくべき!カクテル28選
続きを見る
-
【元バーテンダーが教える】バーテンダーになる方法は何がある?
続きを見る
-
【元バーテンダーが教える】バーテンダーになりたいと思ったら知っておくべきこと【業務内容】
続きを見る
-
【元バーテンダーが教える】バーテンダーになりたい人が知っておくべきこと【バーの種類】
続きを見る