、『バーテンダーになってみたいけど、実際に仕事は何するんだろう?入ってみて後悔したくない。』
と、前もってバーテンダーになったときにやることを知っておきたい人へ、自分が働いていた時のルーティーンをお伝えします。
やっぱり、はじめて挑戦することは誰でも怖いものです。
これを読んでイメージを膨らませる手助けになればと思います。
時系列でみる、とある日の1日
〇月〇日
13時起床
起床時間は前日の疲れ具合と、就寝時間によります。相当疲れているときは16時に起きるときもしばしば。早めに起きたときはお酒の勉強をしていました。
17時出勤
店内掃除、発注していたお酒やフルーツ等の整理、氷割り、おつまみの仕込み。
19時開店
開店直後は大体暇な時が多いので、次の日の氷を割ったり、ステアの練習等していました。
(もちろん、超人気なお店は忙しい。)
20時半
20時半を過ぎるとちらほらお客さんが来店してきます。
22時
日にもよりますが、22時から0時頃がピークでバタバタしてます。
0時
0時過ぎると落ち着いて、日報を書いたり片付けれるところを片付けていきます。
2時
うちの店のラストオーダーです。
最終ドリンクを聞いて、追加があれば作って提供。
お客さんが帰るのを待ちながら片付けです。
2時半
正式なお店の閉店時間は3時ですが、たいてい2時半にはお客さんに声をかけて退店してもらっていました。
3時
3時過ぎには店の片付けが終わり、着替えて帰る準備をしていました。
4時半
通勤は自転車で30分で、帰りにスーパーで晩飯や晩酌用のお酒を買ったりして帰宅します。
6時
晩酌して就寝。
これが1日の流れでした。もちろん日によって違います。
24時間のジムに週3で通っていたので、その日は5時から6時くらいに帰宅して、それからご飯を食べての就寝でした。
具体的な業務内容
1日の流れを見ただけでは、実際にどんなことをしているかわかりにくいので、もう少し詳しく見ていきます。
営業前
清掃
まずお店に着いたら店内の清掃です。
掃除機をかけて水拭きして、トイレ掃除など。
お店によってはボトルをきれいに拭きます。
発注品の整理
前日にお酒やおつまみ、フルーツを業者に発注をしていたものが、お店に届きます。
前日お客さんが多くて、商品の在庫がなくなっていれば、当日の整理が大変で意外と時間がかかります。
カウンター周りのセッティング
グラスを溜めるシンクにお湯を張ったり、バースプーンやメジャーカップをいれる容器に水を溜めます。
氷の仕込み
丸氷やかち割氷をカットしていきます。
丸氷は大きな長方形の氷一貫を包丁で8等分して、1本もしくは3本刃のアイスピックで角を落としていき、最後に包丁で整えていきます。
主にウィスキーロックで飲むときに使います。
かち割氷は包丁でキューブ状にカットしていきます。シェイクの際に使用します。
うちはもう一つダイヤ型の氷も作っていました。
8等分にカットした氷を包丁で削って形を整えます。ロングのドリンクの際に使用していました。
フードの仕込み
ナッツの補充、ドライフルーツやチーズのカット、生チョコは自家製だったので30分ほどかけて作っていました。
フードメニューが多いバーは、それだけ仕込みが大変だと予想できます。
営業中
ホール業務
お出迎え
扉がガラスだったため、お客さんが来たら気づきます。
なるべくこちらから扉を開けて店内の席に案内します。
店内が落ち着いていたらカウンターかテーブル席自由にお客さんに選んでもらいます。
忙しいときは即座にこちらから案内します。
席案内後
おしぼりとメニューを持っていきます。
メニューがないバーも多いですので、お店次第です。
メニューを見ても、バーに行き慣れていないお客さんにはこちらから提案することが多いです。
そのためスタンダードなカクテルくらいは覚えておきましょう。
また、お客さんとのコミュニケーションで好みを聞き出し、それに合わせたカクテルを作ることも多いので、聞く力や提案するための知識も必要です。
最低限覚えておくべきカクテルレシピについて、記事を書いているので読んでみて下さい。
ここに書いてあるカクテルは、基本的なものになるので、バーテンダーになりたい方は覚えておいた方がいいと思います。
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バーテンダーになる前にカクテルを知っておけば得する話
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バーテンダーになりたいと思ったら知っておくべき!カクテル28選
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ドリンク提供
ドリンクをお客さんに持っていきます。
何種類かあるときはトレーで持っていくので、トレーの使い方や運び方は確実にマスターしなければなりません。
万が一こぼしたら大変ですからね。
フード調理、提供
バーによってフードメニューは違いますが、簡単に作れるメニューが多いです。
料理をするのが好きで、調理もしたい人は、フードメニューが豊富なバーを探すといいと思います。
主なバーフードメニュー
ミックスナッツ・ポテトチップス・レーズンバター・生チョコなど
会計
チェックが入ると伝票を確認して計算します。
バーはレシートがなく、金額だけを提示する店がほとんどです。
領収書を頼まれることもあります。
常連さんの場合は空気を読んで、先輩にこっそり宛名を聞いたり、覚えておかなければなりません。
バッシング
お客さんが帰った後のテーブルを片付けます。
すぐに片付け、次のお客さんのためにきれいにします。
片付けるときも、周囲に気を配りながらすることが大事になります。
ドリンクメイキング
注文が入り、ドリンクを作ります。
ドリンクの注文が1つの場合はいいですが、複数のオーダーが重なると、頭を使わなければなりません。
ドリンクを効率よく素早く作る手順を頭で組み立て、無駄な動きを極力省くことが重要です。
営業後
営業時間が終わり、閉店しました。
お客さんが帰ってからも、やることはたくさんあります。
片付け
使ったグラスやメイキング道具をすべて洗っていきます。
閉店時間が近くなると、洗えるものから洗っていきますが、その際にどれだけ片付けが終わっているかによって、帰宅時間が変わります。
そのため意識して素早く片付けに入ります。
お金の計算
その日の売り上げを計算します。
釣銭間違いないかのチェックも確実にします。
練習
営業後、練習することがあります。
ステアやシェイク、カクテルの練習などします。
お店の材料を使わせてもらっていたので、無駄遣いしないよう、毎回練習は真剣です。
帰宅
練習終了後、片付けて帰路につきます。
終わりに
ここまで、ある1日の流れと業務内容を詳しく見ていきました。
バーテンダーとして、フルタイムで働くことになるとこんな感じです。
バーテンダーとして一番印象的なカクテルづくりは、ほんの一部にすぎません。
これからバーテンダーとして働こうと思っている人はそれを踏まえた上で決めた方がいいと思います。
実際給料は高くないですし、立ち仕事なので体力的にもしんどい場面はあります。
ただ、あれこれ悩んでどうしようか迷うよりも、一度試しにやってみることをおススメします。
自分自身、お酒が好きだからとりあえず働いてみたのがスタートです。
仕事するにつれて嫌なことやきついときもありましたが、それ以上の価値がこの仕事にはあると思います。
ググってバーテンダーが自分に本当に合っているのか調べるよりも、一度働いてみて自分の肌で感じてみては、、、?
バーテンダーになろうか、検討している方は、この記事も是非読んでみて下さい。
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